「お風呂の換気扇フィルターって掃除できるの?」「どうやって掃除すれば良い?」など疑問をお持ちの方もいるでしょう。お風呂の換気扇はできれば月に1回ペースで掃除できると、換気扇としての機能を保てます。今回は、お風呂の換気扇フィルターの掃除方法について詳しく解説します。
お風呂の換気扇フィルターは掃除しないとどうなる?
お風呂の換気扇フィルターは掃除できると聞くと、驚かれる方も多いかもしれませんが、お風呂の換気扇フィルターは取り外しが可能です。そのため、年末の大掃除などで年に1度取り外して掃除している方も珍しくはありません。
しかし、年中掃除する場所でもないため、掃除すること自体を忘れてしまうこともあるでしょう。
そこで、お風呂の換気扇フィルターを掃除しないと、どのような影響があるのかご説明します。
埃をお風呂の中にばら撒いてしまう
お風呂の換気扇を掃除しないと、埃が溜まってしまいます。その状態を放置していると、換気扇を回すたびに浴室内に埃をまき散らすことになります。
多くの換気扇は、数枚の羽が組み合わさって回りながら空気を吸い込んでくれる「ファン」がついています。
この羽にびっしりと埃がついてしまうのです。分厚く溜まった埃は、回転の勢いと同時にポロポロと埃を落としていきます。
この状態では、毎日きれいにお風呂掃除をしていても気づいたら埃が落ちているため、掃除をしている意味もわからなくなってしまいますよね。
また、埃をばら撒くということは、入浴中に埃を吸い込んでしまうことにもなります。
衛生上良くありませんので、きちんとお風呂の換気扇フィルターを掃除することをおすすめします。
カビが生えやすくなる
お風呂の換気扇フィルターを掃除しないと、埃が溜まって空気の通り道がどんどん狭くなってしまいます。このような場合は、空気を吸い込む力が弱くなり、換気扇としての機能を十分に果たせていません。
空気の流れを良くして浴室内を乾燥させるはずの換気扇ですが、掃除しなければ浴室を十分に乾かしきれないため、常に湿気を帯びている状態となりカビが生えやすくなります。
いくら壁や床のカビ取りを熱心に行っても、浴室が乾燥せずに湿ったままの状態ではすぐにカビが生えてしまうのです。お風呂のカビ取り掃除の頻度を減らしたいという方は、換気扇フィルターの掃除も一緒に行いましょう。
お風呂の換気扇フィルターの掃除方法
次に、お風呂の換気扇フィルターの掃除方法をご紹介します。掃除したことがないという方は、以下の方法を参考に試してみてくださいね。
掃除前に換気扇カバーのタイプをチェック
お風呂の換気扇カバーには以下の2つのタイプがあります。ご自宅のお風呂の換気扇がどのタイプのカバーなのかをあらかじめチェックしておきましょう。
・引っ張って外せるカバー…両手でカバーの端を掴み、下に引っ張ることでカバーが取れる
・ネジで止められているカバー…数カ所がネジで止められている場合は、天井に固定されているためカバーは取れない
引っ張って外せるカバーのタイプは、中のフィルターとカバーを掃除します。
ネジで止められているカバーは、素人がネジを外して天井から換気扇カバーを取るのは危険なため、外さないでくださいね。
外せないカバーの周りに、中のフィルターを引き出すつまみのような部分があるはずです。こちらのタイプではフィルターのみを掃除していきます。
引っ張って外せるカバーの換気扇の場合
引っ張って外せるカバーの換気扇の掃除方法をご紹介します。
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【用意するもの】
- 雑巾またはマイクロファイバークロスなどの拭く布
- お風呂用洗剤(中性洗剤)
- スポンジ
- 使い古した歯ブラシ(必要な場合のみ)
- 掃除機(必要な場合のみ)
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【掃除手順】
- はじめに換気扇の電源を切っておく
- カバーの外側に埃がたくさんついているようなら、先に掃除機などで吸っておく
- 外したカバーを水洗いする(汚れがひどい場合には、お風呂用洗剤などの中性洗剤とスポンジでこすり、細かい部分は歯ブラシなどを利用する)
- 天井にある換気扇内部も水拭きして汚れを落とす
- 換気扇内部やカバーを完全に乾燥させてから、カバーを元に戻す
換気扇内部やカバーを完全に乾かしから元に戻さなければ、換気扇が故障してしまう原因になってしまうかもしれませんので注意してくださいね。
また、換気扇掃除はご自身のできる範囲で行いましょう。多くの換気扇はお風呂の天井にあるため、高い場所での作業には十分に気をつけてください。
ネジで止められているカバーの場合
お風呂の天井にネジで止められているカバーの換気扇を掃除する方法をご紹介します。前述の通り、カバーが固定されているため外側から外せるフィルターのみの掃除で大丈夫です。
ネジやカバーを外して換気扇を掃除することは、大掛かりな作業になり危険ですので、ご自身で行うときにはフィルタのみの掃除にとどめておきましょう。
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【用意するもの】
- 雑巾またはマイクロファイバークロスなどの拭く布
- お風呂用洗剤(中性洗剤)
- スポンジ
- 使い古した歯ブラシ(必要な場合のみ)
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【掃除手順】
- あらかじめ換気扇の電源を切っておく
- 換気扇カバーの外側から、フィルターのつまみを見つけて引き出す
- 洗面台などにぬるま湯を溜めて、中性洗剤を適量混ぜる
- フィルターを③で作ったぬるま湯に浸してスポンジでこする(汚れがひどいようならブラシなどで優しくこする、細かい部分は歯ブラシなどを利用する)
- 汚れが落ちたらフィルターを綺麗な水ですすぐ
- フィルターを完全に乾燥させてから元に戻す
- 換気扇の外側を布で拭く
こちらのタイプの換気扇も、必ずフィルターを完全に乾かしてから元に戻してください。
濡れたままだと換気扇の故障の原因になりかねませんので注意しましょう。
お風呂の換気扇フィルターに埃を溜めないようにするには?
お風呂の換気扇は毎日使用しているという方がほとんどです。埃が溜まってしまうのは仕方がないことですが、換気扇の掃除の回数をできるだけ減らしたいという方もいるでしょう。
そのような方は、市販されている使い捨ての埃を取ってくれるフィルターを利用してみてくださいね。
換気扇フィルターの上から市販されているフィルターを貼り付けるだけで、換気扇フィルターに埃がつく前に市販のフィルターが埃を取ってくれる仕組みです。
使い捨て仕様になっているため市販のフィルターに埃が溜まったら新しいフィルターに付け替えるだけで、洗ったり乾かしたりなどの工程は必要ありません。簡単ですので試してみてくださいね。
大変ならお風呂のクリーニングを依頼しよう
お風呂のクリーニングがあることをご存知でしょうか。掃除専門業者にお風呂のクリーニングを依頼するのも一つの手段です。
業者にもよりますが費用相場は、約13,000〜17,000円です。
作業時間は1時間半〜2時間半ほどで、お風呂の隅々までピカピカになります。自分で落としきれないカビや水垢を、専門の道具を使って落としてくれますよ。
お風呂の換気扇フィルターの掃除も、自分で行うのが不安だ、大変だと感じている方はプロにお任せしてみるのも良いですね。
ただし、換気扇を分解して本格的な掃除を依頼すると別途料金が発生する場合もありますので、事前に確認しておくと良いでしょう。
専門業者は1年を通して依頼を受け付けていますが、「夏〜秋」は浴槽を使わずにシャワーで済ます方が多いため依頼が殺到します。
さらに「梅雨時期」は、カビが生えやすい時期のため、プロの技で細かい部分まで掃除してもらいたいという方が多くいます。
そのため、お風呂のクリーニングを依頼するならば、この2つの繁忙期は避けることをおすすめします。人気の専門業者は予約すると数ヶ月待ちの状態になっていることも考えらるからです。
月に1回のフィルター掃除でお風呂の換気扇を清潔に保とう
今回は、お風呂の換気扇フィルター掃除について詳しくご説明してきました。
お風呂の換気扇は普段あまり気にしていなかったという方が多いかもしれません。年に1回の大掃除のときに換気扇掃除を行なっている方もいるでしょう。
しかし、お風呂の換気扇を掃除する頻度は年に1回では少ないのです。できれば月に1回、簡単に埃を取っておくことで換気扇としての機能を十分に発揮することができますよ。ぜひ試してみてくださいね。