お風呂上がりのボディケア、どうしていますか?冬はさておき夏はボディローションのべたつきが気になる方も多いのではないでしょうか?そんなときにぜひ試してほしいのが美白成分の入った入浴剤です。疲れもお肌のダメージも一緒に洗い流して、手軽にしっとりつやつやの透明感を手に入れられるかもしれません。
美白のために必要な対策とは?
透明感のある肌と言うと「色が白く、シミやソバカスが目立たず、ピンとハリのある肌」というのが、多くの女性が思い描く理想の美肌ではないかと思います。
では、それらの肌をくすませる要素とは一体何が原因で起こるのでしょうか?入浴でできるアプローチと共にご紹介していきましょう。
メラニン色素の抑制・排出
一般的に紫外線を浴びることによって皮膚の中にメラニンが生成されることはご存知かと思います。
皮膚内部にあるメラノサイトという細胞が紫外線に反応することで生み出されるこの黒い色素は、肌の奥への紫外線の侵入を防ぐ、つまり身体を皮膚がんから守ってくれるという重要な役目があります。
生成されたメラニンは本来ならターンオーバー(肌の新陳代謝)によって剥がれ落ちてしまうものなのですが、問題は生成が過剰になったりターンオーバーが乱れたときに起こります。
生成と排出のバランスが崩れることで皮膚内部に蓄積され、結果としてシミやソバカスの原因となってしまうのです。
紫外線を防ぐためのUV対策とともに、メラニン色素の生成を抑制し排出を促すことも重要です。生成を抑制するための有効成分は後述しますが、排出に関してはターンオーバーを整えるのが美白への近道と言えるでしょう。
そのために必要なのが、質の良い睡眠と新陳代謝を高めるための血行促進です。それらを改善する入浴自体が美肌のために効果的なのはお分かりいただけるかと思います。もちろん、シャワーで済ませるよりも湯船にじっくりと浸かった方がより血行を促進してくれることでしょう。
ピーリング(角質除去)
くすみや肌トラブルの原因を周期的に代謝してくれるターンオーバーですが、その働きに直截的に力を貸して促進させるのがピーリングです。自ら古い角質を落とすことでターンオーバーをスムーズにし、正常化させることができるのです。
角質除去にはフルーツ酸などを用いたジェルが定番ですよね。しかし顔には使えても、全身に使うとなると現実的ではありません。
普通の湯船でもそんなことはできないのですが、ここで登場するのがピーリング効果のある入浴剤です。月に1回、多くても週に1回程度のプチ贅沢として取り入れやすい点もおすすめですよ。
ストレス解消
ストレスが引き起こす肌トラブルは大きいものです。活性酸素の増加によってメラノサイトを過剰に刺激し、一方ではアドレナリンを発生させて女性ホルモンを減少させるなど、美肌を保つためにはまさに大敵と言って間違いありません。
日々のストレスの原因はまさに人それぞれですが、可能であれば緩和させて翌日へ持ち越さないことが肝要です。特に睡眠時間へも悪影響を及ぼしてしまうようでは、いよいよ肌にとって厳しい環境となってしまうでしょう。
そんなときはひとりの入浴時間を大切にしてみましょう。音楽などを聴きながらでも良いですが、ラベンダーなどの鎮静効果があるアロマに包まれてリラックスし、いつもより少し長めに浸かってみるのも大事な時間ですよ。
保湿
乾燥肌は冬だけの悩みではありません。夏には紫外線やエアコンによる乾燥にさらされるため、肌はいつも保湿を必要としています。保湿をサボってしまうとシワができてしまうだけではなく、古い角質が落ちきらずターンオーバーが滞ってしまうこともあるのです。
とは言っても敬遠してしまうのが、湿度の高い夏の日のボディケアローションではないでしょうか?そんなときは保湿成分の含まれた入浴剤をメインにし、ローションは特に乾燥が気になる部分にだけ用いるのも手段のひとつです。
少し前までは保湿効果が優れた製品は同時に保温効果も高い製品がほとんどだったのですが、近頃は涼感も両立させた夏季用入浴剤も登場しています。
美白に効果的な入浴剤成分ってどんなものがあるの?
ピーリング、アロマ、保湿などといった効果をくすみ対策として挙げました。しかしそれらをうたったものでなくとも、有効成分が配合された入浴剤にはそれぞれの美白効果が期待できます。
この項目では基本的かつ代表的な有効成分をご紹介します。どういった効果があるのかを知っておくことで、自分に合った入浴剤選びもはかどりますよ。(挙げられた成分以外にも様々な有効成分が存在しています)
ビタミンC
ビタミンCにはメラニン生成を抑制する効果だけではなく、濃くなってしまったメラニンを薄くさせる効果があります。抗酸化作用やターンオーバー促進効果も持つ他、特筆すべきは水道水に含まれている塩素の除去効果でしょう。
安全管理のために含まれている塩素は皮膚にとって多少のダメージを与えるものなのですが、ビタミンCと結びつくことで無害なものに変質するのです。お湯の肌当たりも優しくなるため、特におすすめの有効成分です。
セラミド
細胞と細胞の間を埋め水分を蓄えて繋ぎ合わせている細胞間脂質、その半分を占めるのがこのセラミドです。乾燥などの外部刺激から肌を守るバリア機能を担っているため、セラミドが不足した肌は乾燥に弱く荒れやすくなってしまいます。
乾燥肌や敏感肌にお悩みの方なら、気にしておきたい有効成分ですね。
ところでこのセラミド、ヒトが持つものでも大きく分けて10種類ほどの分類がされています。そのなかでもとりわけ重要な“アシルセラミド”は3つの構成成分でできており、そのうちのひとつに挙げられているリノール酸もまた、入浴剤の有効含有成分として代表的です。
肌に馴染みがよく、保湿効果、抗炎症作用、メラニン生成抑制効果などが期待できます。
カミツレエキス
カモミールは古来より薬草としても親しまれている植物です。その花から抽出したカミツレエキスは保湿効果、抗炎症作用、抗酸化作用、抗菌作用、血行促進効果など、美白にぴったりの効果が揃っています。
特に抗炎症作用と抗菌作用はニキビのケアにうってつけです。肌トラブルの多い方はカミツレエキスに注目してみると良いでしょう。
アルブチン
コケモモや梨などに含まれている植物由来の成分アルブチンは、厚生労働省が認可した医薬部外品美白有効成分です。メラニン合成に関わる酵素”チロシナーゼ”に直接作用し、その働きを阻害することでメラニン生成を抑制する効果があります。
多くの美白化粧品に使用されていますが、含有する入浴剤も製造されています。
王道も最新も!美白推進派におすすめの入浴剤TOP10
ここからは美白効果を重視した一味違う入浴剤TOP10をご紹介します。ランキングとはいえ説明や順位はあくまで参考程度のものとして、できれば10位から1位までじっくり試してみてほしいおすすめアイテム揃いですよ。
第10位:【華密恋】薬用入浴剤
美白有効成分 | カミツレエキス |
天然由来成分にこだわりたいならやはり古来から万人に愛されてきたカミツレエキスがおすすめです。しかしカミツレエキスを主体にしていても、香料や保存料の点で化学成分を含んでいてはあまり意味がないような気もしますよね。
『華密恋』の薬用入浴剤はそれらの化学成分を一切使用せず、花だけではなく草や茎からも抽出した国産カミツレエキスが全成分となっています。抽出溶媒も水とサトウキビ由来の発酵エタノールだけという妥協のなさで、化学成分に敏感なお肌の方にも安心して使える入浴剤です。
ただしキク科アレルギー体質の方は使用を避けた方が良いでしょう。濃密なカモミールエキスのため、他の入浴剤に入っているカミツレエキスに反応したことがない方でもアレルギー反応が起きる可能性があります。
第9位:【日本生化学株式会社】酵素入り薬用入浴剤 1961ガールセン
美白有効成分 | パパイン酵素 |
“ガールセン”に含まれているパパイン酵素は、フルーツ酸(AHA)よりも一足先に角質洗浄成分として知られている成分です。植物由来のタンパク質分解酵素が、製品に含まれている温泉成分の洗浄効果と合わさることで垢や古い角質、老廃物を安全に分解してくれます。
身体に優しい成分とは言え、角質洗浄をしすぎると肌を痛める場合もあるため、他の入浴剤と日替わりで併用するのが良いでしょう。浸かったあとの湯船を流さずに一晩置いておくことで、お風呂についたタンパク質汚れも分解してくれるのが嬉しいですね。
第8位:【バスクリン】ピュアスキン プラチナの輝き
美白有効成分 | 真珠エキス顆粒、ホホバオイル、アルブチン、白金ナノコロイド |
浴槽に入れたときのリッチ感は『バスクリン』ピュアスキンシリーズの魅力のひとつです。優しく包み込むような色と香りのお湯はリラックス効果抜群で、時間を忘れるほどの幸福感を味わうことができるでしょう。
そのなかでも特にこの“プラチナの輝き”がおすすめです。含まれている有効成分が美白向けのため、リーズナブルさとあいまって普段遣いにぴったりですよ。
第7位:【アース製薬】ウルモアクール レモン&ハーブ
美白有効成分 | コラーゲン、セラミド、吸着型ヒアルロン酸、ローヤルゼリー、シアバター |
保湿入浴剤はそのとろみによる保温性の高さから、冬を過ぎるとなかなか敬遠しがちなものですよね。そんなところに登場したこの“ウルモアクール”は、夏にも起こる乾燥に着目して保湿と爽快感を両立させた画期的な入浴剤です。
暑い時期はついついシャワーで済ませがちですが、疲労回復にはやはり湯船に浸かるのが一番です。そんなときは清涼感のある入浴剤を使い、ついでにお風呂上がりの保湿も請け負ってもらうと、とても快適ですよ。
第6位:【BARTH】中性 重炭酸 入浴剤
美白有効成分 | クエン酸、ビタミンC |
炭酸温浴は血行を促進し、疲労回復やターンオーバー促進効果が期待できます。そんな炭酸系入浴剤のなかでも今特に売れているのが『バース』の重炭酸入浴剤です。
発泡すればそれきりのように感じてしまう炭酸ですが、この製品はお湯のなかに溶けた瞬間重炭酸イオンという特別な炭酸に変わります。
炭酸効果が長い間水中に留まるため、家族が代わる代わる入っても最後まで効果を感じることができるでしょう。低温でじっくり浸かるとより高い保温効果が期待できます。
第5位:【花王】キュレル 入浴剤
美白有効成分 | コメ胚芽油、オレイン酸、セラミド機能成分、ユーカリエキスなど |
保湿といえば“キュレル”を挙げる方も少なくないのではないでしょうか?化粧水やボディウォッシュなど幅広い範囲で乾燥肌を解決してきたこのシリーズでは、入浴剤も製造されています。
角質の深部まで浸透するセラミド機能成分が肌のキメを整えてダメージから守るため、メラニン色素生成の低減が期待できます。赤ちゃんにも使え、家族でまとめて保湿できるのも便利なポイントですね。
第4位:【Leivy Naturally】レイヴィー クリームバス ゴートミルク
美白有効成分 | ゴートミルク、ホホバオイル、シアバター |
クレオパトラが美肌を保つために入っていたことで知られているヤギのミルク(ゴートミルク)をはじめとする、3種の潤い成分で作られた『Leivy Naturally』の保湿入浴剤です。
いずれも人体によく馴染む潤い成分を含み、肌に栄養を与える各種ビタミンや古い角質を落とすα-ヒドロキシ酸(AHA)、ターンオーバーを促すプロテイン(タンパク質)など、多方面から美白を促してくれます。
フローラル・スウィートの香りも優しく、乳白色のお湯と共に心地よい時間をもたらしてくれるでしょう。
第3位:【TENBUDO】フラーレン配合浴用美容液(入浴料) 黄金比の湯
美白有効成分 | フラーレン |
1回2,000円という別格のコストですが、ぜひ一度はその贅沢を味わってみたいのがこの“黄金比の湯”です。男性のエイジングケアを目的とし、高級エイジングケアクリームをまるごと溶かし込んだという仕様はまさに夢のような製品と言えるでしょう。
それもただ単純に投入したのではなく、製品名通り「黄金比=絶妙なバランス」にこだわった珠玉の逸品は、温泉に浸かった後のような美白と美肌を得ることができるでしょう。
含有されているフラーレンとは強力な抗酸化力を持った成分のことで、美白、バリア機能改善、細胞死の抑制、活性酸素の除去など、その強力なアンチエイジング効果が注目されています。
第2位:【アース製薬】バスロマン マイバス ホワイト
美白有効成分 | コラーゲン、アスコルビン酸(ビタミンC)、アルブチン、コメヌカエキス、プラセンタ |
バスロマンのなかでもボディケアに着目したのがこのマイバスシリーズです。特にこの“ホワイト”は美白に特化した製品で、配合された5種の美容保湿成分がいずれも透明感のある美肌を作り上げてくれることでしょう。
高級感溢れるシルキーなお湯は冬季向けのようでいて、紫外線で受けたダメージへのケアも想定されているため、春夏の季節にもぴったりな入浴剤です。機能性に対するコスパも光ります。
第1位:【Growth canvas】AQUAGIFT バスソルト
美白有効成分 | にがり(塩化マグネシウム) |
添加物一切不使用、主成分は塩化マグネシウムという極めてシンプルなバスソルトですが、多岐にわたる効果が熱い注目を集めています。
主要ミネラルであるマグネシウムは頭皮や肌の善玉菌にアプローチしてバリア機能を高め、老廃物や角質に吸着してターンオーバーを促進し、その浸透率の高さから発汗をも促して代謝さえ向上させるのです。さらには残留塩素除去効果もあるのですから驚きですね。
海水から採った100%天然の成分のため環境にも優しく、ナトリウム(塩分)が除去されていることから風呂釜を痛める心配もありません。美容から健康効果まで幅広い範囲で活躍すること間違いなしの入浴剤です。
安心&確実!肌を思いやる手作りバスボムのススメ
一般的には入手できない美白有効成分も配合されているとは言え、市販の入浴剤には保存料や合成香料などの添加物が含まれていることもあります。
身体に悪影響を及ぼすほどのものではないにしろ、どうしても気になってしまうのであれば、いっそのこと入浴剤を手作りしてしまうというのもひとつの手でしょう。
ここでは家にある日用品だけでできる簡単なバスボムの作り方をご紹介します。これさえ覚えてしまえば、美白有効成分はもちろん精油を足したり食紅を使ってみたりと工夫の仕方は無限大ですよ!
基本の作り方
用意する材料は重曹とクエン酸、粗塩(なければ片栗粉でも可)です。それぞれ割合は2:1:1で、1回分(1個)につき30g:15g:15gくらいが適量でしょう。
ここで気をつけておきたいのが重曹とクエン酸の種類です。いずれも無害なのですが、掃除用(工業用)として製造されているものは不純物が多いため人体には向きません。必ず“食用”または”薬用”と表記された物を使用してくださいね。
道具は混ぜるためのスプーン、水の入った霧吹き、そして成形用の容器です。シリコンカップや製氷皿などが妥当ですが、なければラップにくるんでぎゅっと丸め、乾燥のときには平たい皿に並べておけば大丈夫です。
- 重曹とクエン酸、粗塩をひとつのボウルに投入し、ムラのないように混ぜます。食用色素や精油などを入れたい場合はあらかじめ投入前の粗塩によく混ぜておいてください。
- 3種の材料を混ぜたところで、霧吹きで水をかけていきます。大量に水をかけると重曹が発泡してしまうため、様子を見ながら湿らせていきましょう。握っても粉がボロボロ落ちずある程度まとまるようになったらOKです。
- 型に入れ、スプーンや手などで押し固め、風通しの良い場所で1,2日乾かしましょう。作り置きの場合は密閉容器に入れての冷蔵保存が可能ですが、使用期限は2週間が目安です。気軽にストックしておける冷凍保存がおすすめですよ。
美白に有効なおすすめ材料
重曹には軟水作用、研磨作用、皮脂汚れを浮かせ毛穴の黒ずみを除去する効果があります。一方のクエン酸は抗炎症作用とピーリング効果を持っています。
本来ならアルカリ性の重曹は酸性の臭いを、酸性のクエン酸はアルカリ性の臭いを中和してくれる効果があるのですが、これらを同時に使うと当然中和反応が起こってしまいます。(そのため掃除の際は汚れの質によっては単独での使用が推奨されています)
しかし重曹とクエン酸を混ぜると、化学反応によって高い発泡効果が起こります。いわゆる炭酸水になるのです。炭酸風呂には美肌効果と血行促進作用、疲労回復があるため、まさに美白にぴったりな入浴剤ですよね。
これだけでも素敵な手作りバスボムですが、最大の魅力はプラスアルファの材料を追加できることです。
先に挙げた精油や食用色素の他、先述した有効成分のビタミンC(1回分につき1g未満が目安)、保湿効果の高いオリーブオイルやココナツオイル(いずれも1回分につき小さじ1杯が目安)が入手も簡単でおすすめです。
変わり種ではアロマに合わせたポプリや、大袋で販売されているため1回分を量るのが少々面倒なエプソムソルトなど、高級感や利便性を追求していくのも楽しいですよ。
美白には心身へのケアが大事
せっせと美白に勤しんでも、心が疲れていては顔色はどこか暗いものです。そんなときはまず自分のためだけに使う贅沢な時間を確保して、心身をほぐして癒やすことに努めましょう。
そのためにお手軽に楽しめるアイテムのひとつが入浴剤です。とろける乳白色のお湯や自分好みの香りなど、単純に「心地良い」と感じるものを体感することは、無心のリラックスへと繋がりますよ。