オキシクリーンは頑固な汚れを落としてくれると評判で、掃除や洗濯に使う人が多くいますね。しかし、浴槽の水垢も落とすことができるのでしょうか?今回は、水垢とオキシクリーンの特徴と相性について解説します。
水垢の原因は?
水垢の原因は、水道水に含まれている「ミネラル」です。一般家庭で使用されている水道水には、カリウム・カルシウム・ナトリウム・マグネシウムという4つのミネラルが含まれています。
お風呂に入ったときにシャワーなどで水道水を使用します。その水道水の水分が蒸発し、残ったミネラルが水垢となります。こびりついてしまう前は簡単に落とせますが、固まってしまったミネラル(水垢)はなかなか頑固です。
そして、こびりついたミネラルの周りに石鹸カスや皮脂などがつき、さらにガビガビになってしまいます。これらが水垢の原因です。
「オキシクリーン」では浴槽の水垢を落とせない
「オキシクリーン」は万能だとSNSで話題で、オキシクリーンでお風呂掃除をしたいと考えている人は多いでしょう。
オキシクリーンは水垢と同じアルカリ性だから
結論から言うと、オキシクリーンでは水垢は落とせません。その理由は、オキシクリーンも水垢と同じくアルカリ性だからです。冒頭でもご説明した通り、水垢はアルカリ性のため、酸性の洗剤などで中和させなければなりません。
オキシクリーンで水垢を落とそうとしても、アルカリ性同士なので何の化学反応もなく変化はないでしょう。オキシクリーンは確かにお風呂掃除にも使用できますが、水垢には対応していないのです。
オキシクリーンはお風呂掃除のどこに使うの?
オキシクリーンを使ってお風呂掃除したいという方は多いでしょう。オキシクリーンがお風呂のどこの掃除に効果的なのかをまとめましたので、参考にしてくださいね。
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【オキシクリーンの効果】
- 湯垢の分解
皮脂などの油汚れを分解してくれる働きがある - 黒ずみ汚れの漂白
床などに溜まってしまう石鹸カスや皮脂で黒くなってしまった汚れの漂白をしてくれる - 除菌
カビや雑菌を除菌してくれる
オキシクリーンには、このような3つの効果があります。これらを目的とした掃除なら、お風呂のどこにでも使用できますよ。
具体的には、お風呂の床にお湯をため、オキシクリーンを溶かして放置すれば、お風呂の床の黒ずみは漂白されて除菌も完了です。
このように、水垢以外のお風呂掃除に使用できるのがオキシクリーンだと覚えておきましょう。
浴槽の水垢に最適なおすすめ洗剤3選
水垢が落とせず困っている方へ、水垢を落とすのに最適な洗剤をご紹介します。どれも市販で売られていますので入手しやすいです。ぜひ試してみてくださいね。
【きれい研究所】茂木和哉 バスタブ用 水アカ洗剤
『きれい研究所』から発売されている「茂木和哉 バスタブ用 水アカ洗剤」は、SNSでも大人気商品です。
洗剤職人である茂木和哉さんが考案したバスタブ用水垢洗剤を丸めたラップに少量付けて水垢をこすってみてください。スルスルと落ちていく水垢に感動してしまう方も多いはずです。
浴槽だけではなく、鏡や桶・風呂椅子といった小物についた水垢まで対応しています。さらに人工大理石や樹脂、プラスチック製などほとんどの浴槽に使えます。
「茂木和哉 バスタブ用 水アカ洗剤」は、水垢だけではなくサビも強力に落としてくれるのが特徴です。ステンレスを放置してしまった場所が錆びてしまったなどとお困りの方にぜひおすすめします。
【ルックプラス】バスタブクレンジング
『ルックプラス』から発売されている「バスタブクレンジング」です。バスタブクレンジングは、水垢の原因のひとつであるカルシウムを無力化してこすらずに浴槽内の汚れを落としてくれる優れものです。
浴槽をこすらなくても良いということで、幅広い世代の方から人気を得ています。
浴槽の壁や底に満遍なくバスタブクレンジングを吹きかけ、60秒待ってからシャワーで流します。そうすると、シャワーの勢いで汚れが剥がれ落ちるという仕組みです。
浴槽以外に使用したときには、スポンジで軽くこすってから洗い流しましょう。
バスタブクレンジングは、大容量で詰め替えもあるため長く使用できるのも嬉しいポイントですね。
【ジフ】ジフ バスクリーナー
キッチンのシンク掃除でお馴染みの『ジフ』から「バスクリーナー」が販売されています。ジフのバスクリーナーはクリームクレンザーなので、不用意にバスタブを傷つけてしまう心配がありません。バススポンジにバスクリーナーを含ませて浴槽をこすっていきましょう。
また、ジフシリーズは安定の安さが嬉しい特徴でもあります。こ洗剤を節約することなく掃除に使用できますよね。
浴槽の水垢の落とし方
ご紹介するのは、一般家庭にある材料で浴槽にこびりついた水垢を落とす方法です。もしも材料がなくても、どれも100円ショップなどで揃えることができるものばかりですので試してみてくださいね。
軽い水垢なら「メラミンスポンジ」で落とす
水垢になってしまってからあまり時間の経っていない、軽い水垢なら「メラミンスポンジ」+「歯磨き粉」で落とせるはずです。
「激落ちくん」で有名なメラミンスポンジには「研磨剤」が含まれていませんので、研磨剤の代わりに「歯磨き粉」を使用しましょう。
ただし、歯磨き粉の中に大きめの粒子が含まれているものを使用してしまうと、水垢を落とすのと同時に浴槽を傷つけてしまうかもしれません。歯磨き粉は粒子の入っていない、滑らかなタイプのものをチョイスしましょう。
また、メラミンスポンジは強くこすりすぎてしまうとボロボロになってしまうことがあります。頑固な水垢には向きませんので注意してください。
少し頑固なら「クエン酸パック」で落とす
多少の水垢なら「クエン酸パック」を試してみましょう。
- 「クエン酸小さじ1」+「水200ml」を混ぜ合わせます
- スプレーボトルにクエン酸水を入れます
- 水垢がある場所にキッチンペーパーを敷き、その上からクエン酸水スプレーをします
- キッチンペーパーがクエン酸水でひたひたになったらラップを上に被せます
- 1〜2時間放置した後に剥がします
- 最後に、使用したラップを丸めて水垢をこすりましょう
水垢はアルカリ性、クエン酸が酸性のため、クエン酸パックをすることで中和されていき、固まっていた水垢が柔らかくなります。そして最後にラップを丸めてこすることで簡単に水垢掃除ができるのです。
またクエン酸は、もともと柑橘類から取り出された成分で作られているため、肌への刺激が少ないのも特徴です。肌が弱くてあまり強い洗剤を使用できないという方におすすめの掃除方法だと言えます。
結構頑固なら「クエン酸パック+重曹」で落とす
頑固な水垢には、クエン酸パックをした後に「重曹」をふりかけてからラップでこすりましょう。
先ほどもお伝えした通り、水垢のミネラルはアルカリ性のため、クエン酸の酸性で中和させて水垢を柔らかくしています。しかしミネラルと一緒に固まっている皮脂や石鹸カスは、タンパク質の汚れです。タンパク質はアルカリ性によって、分解されたり構造が緩んだりする性質があります。重曹はアルカリ性ですので、クエン酸パックで水垢を柔らかくした後に重曹でこすると効果的です。
しかし、ここでも注意が必要です。重曹には研磨剤も含まれているため強くこすりすぎてしまうと浴槽を傷つけてしまうおそれがあります。クエン酸パックをしたラップを使って優しくこすってくださいね。
浴槽の水垢予防には「スクイージー」で水切りをする
浴槽に水垢を作らないようにするためには、お風呂を使い終わった後に「スクイージー」で水切りをすることです。
放っておくと、浴槽などに溜まった水滴が乾燥してその場に水垢として跡が残ってしまいます。そうならないためにはスクイージーで水をかき集め、水滴の跡が残らないようにすると良いですね。
スクイージーも100円ショップなどで簡単に手に入るものですので、クエン酸などを購入する際に一緒に買っておくと良いでしょう。
ピカピカお風呂でリラックスタイムを過ごそう
今回は、浴槽の水垢を落とす方法や、水垢を落とすためのおすすめ洗剤などをご紹介してきました。水垢は「アルカリ性」なので、反対の性質を持つ「酸性」の性質で対応していきましょう。
また、研磨剤が含まれているものを使用するときには、浴槽を傷つけないように優しくこすることをおすすめします。ザラザラした水垢がない、ピカピカのお風呂でリラックスタイムをすごしてくださいね。