お風呂での体の洗い方を正しく見直そう!多くの人は十分なかけ湯が足りていない?

一日の汚れや皮脂をきれいに洗い流し、清潔を保つためにはお風呂が必要不可欠です。みなさんは、お風呂に入ったときどのような手順で体を洗っていますか?間違った方法で洗っていると、乾燥など肌荒れの原因に繋がることもあります。今回は、体の洗い方についてご紹介します。

お風呂での体の洗い方

体を清潔に保つためには、汚れをしっかりと落とすことが大切です。しかし、肌へ負担のかかる洗い方を続けてしまうと、乾燥など肌の悩みを招いてしまいます。洗い方ひとつで肌への負担が異なりますので、順に見てみましょう。

たくさんの泡で足を洗っている女性

体は一番最後に洗うと良い?

髪の毛を洗う際、シャンプーやトリートメント類のすすぎ残しが体に付いてしまうことがあります。すすぎ残しは雑菌の繁殖に繋がり、ニキビや肌荒れの原因になります。すすぎ残しや汚れをしっかり落とすためにも、体は最後に洗いましょう

シャワーの温度は熱すぎ注意!

熱いお湯は必要以上の皮脂を洗い流してしまうため、肌が乾燥しやすくなると言われています。

特に寒い時期は、シャワーの温度を上げてしまいやすいですが、空気も乾燥しているので、肌も乾燥しカサカサしやすい環境を自ら作ってしまいます。そのため、シャワーの温度は上げ過ぎずに意識してみましょう。

十分なかけ湯で体を流す

体を洗うときは、シャワーなどで十分なかけ湯をしてからボディーソープなどで洗いましょう。あらかじめ体にお湯をかけることによって、皮膚表面にある皮脂を浮き上がらせ汚れが落としやすくなります

さらに、ボディーソープの泡立ちも良くなりますので、肌を痛めることも少ないです。また、ボディーソープを流すときにも十分なかけ湯でしっかりと洗い流しましょう。すすぎ残しは雑菌の繁殖に繋がり、肌荒れや臭いの原因になります。

肌への負担が少ない素材のもので洗う

コットン

硬めの素材で作られたブラシやタオルなどで、強く洗うことは避けましょう。お風呂に入っているときの肌は、水分を吸っていてふやけており繊細な状態です。そのため、強くゴシゴシ洗いをしてしまうと、摩擦がおき、肌を傷つけてしまう恐れがあります。

また、肌への負担は乾燥に繋がってしまうこともあるのです。ボディーソープをしっかり泡立てることで、汚れは落ちます。特に、デリケート肌(乾燥肌や敏感肌)の方は肌への負担も大きいため、柔らかい素材のもので優しく洗いましょう。

上半身から洗っていく

洗髪した後は首から順に洗いましょう。首を洗うときは洗い終わった髪の毛にボディーソープなどがつかないように気をつけてください。次に肩を洗い、腕から脇の下、手を洗います。胸やお腹周りを優しく洗ったあとは背中に移ります。

特に、背中はシャンプーやトリートメントが残りやすく、皮脂汚れも多いため、肌荒れやニキビなどができやすい場所です。優しく念入りに洗いましょう

そして、お尻などの下半身を上半身と同様に上から下へと洗います。足裏や足指の間まできれいに洗い汚れを落としましょう。

皮脂量が多い部位は丁寧に!

顔の場合、おでこや小鼻など皮脂量が多めの部位があるように、体の中でも胸や背中の中央部付近、肘の内側、脇の下、膝の裏側、外陰部は皮脂腺が多く、皮脂が出やすい部位があります。

汚れがたまりやすい場所でもありますので、意識して洗うことをおすすめします。しっかりと泡立てたボディーソープで、優しく丁寧に洗いましょう。

赤ちゃんがお風呂に入るときの体の洗い方

赤ちゃんは新陳代謝が良く、皮脂もたまりやすいです。また、湿疹もできやすいため、お風呂で清潔にしてあげましょう。

小さくて柔らかい赤ちゃんをお風呂に入れるのは、神経を使い慣れるまで怖いと感じてしまうこともあります。赤ちゃんをお風呂に入れる際についてぜひ下記を参考にしてください。

くまのタオルをかぶって笑っている赤ちゃん

入浴前のポイント

授乳後すぐの入浴は、ミルクを吐いてしまう恐れがありますので、授乳前や授乳と授乳の間が望ましいです。お湯の温度は暑い季節は38℃程度、寒い季節は40℃程度にしましょう。

また、お風呂上がりがスムーズになるように、肌着などの着替えやオムツ、バスタオル、綿棒、保湿剤などを準備してからお風呂に入れてあげましょう。

着替えは着せやすいように広げてセットしておくと、体を冷やすことなく着替えまで行うことができ、バタバタすることもありません。

ベビーバスがおすすめ

生後間もない赤ちゃんは、ベビーバスがおすすめです。雑菌の繁殖を防ぎ、温度調節がしやすく、小さな体が洗いやすいなどのメリットがあります。

ビニールプールや大きめの桶などで代用することも可能です。大人と同じバスタブに入るのは、医師からの許可が出てからにしましょう。

しかし、入浴許可が出たからと言って、必ずしもバスタブに入らなければいけない訳ではありません。洗いやすいお風呂で体を洗いましょう

体にガーゼをかける

赤ちゃんをお湯に入れるときは、片手で首をしっかりと支えます。体にはガーゼをかけてあげると赤ちゃんが落ち着きますよ。お母さんの声を聞くと安心しますので、声がけもしましょう

顔・頭・体の順番で洗う

頭から洗っている赤ちゃん

しっかりと泡立てた赤ちゃん用の石鹸(沐浴剤でも可)で丁寧に洗います。小さめのガーゼなどを使用すると手が滑らず洗いやすいです。赤ちゃんの肌は敏感なので、刺激の弱い素材のものを選び、円を描くようにくるくると優しく洗います。

顔は乳児脂漏性湿疹ができやすいため、目の周りを避けて洗います。次に頭、首、お腹、背中、お尻の順に洗います。

背中を洗うときは赤ちゃんの脇を持ち、うつ伏せにして洗います。その際、赤ちゃんの顔が水面につかないようすることや、表情を確認しながら行いましょう。

背中やお尻を洗い終えたら仰向けに戻し、かけ湯をかけてお風呂から上がります。赤ちゃんにとっても入浴は体力を使うため、5〜7分程度ですべてを終えられるようにしましょう。

汚れやすい場所はしっかりと念入りに

赤ちゃんは首の下や首の後ろ、腕、太ももなど、皮膚と皮膚が重なっている所があります。隠れている部分には汚れがたまりやすいため、しっかり洗ってあげましょう。また、水分もたまりやすいので、湯上がりの際もしっかり拭き取りましょう。

頭部の皮脂塊はやわらくしてから!

赤ちゃんの頭に黄色い皮脂の塊が、かさぶたのようにできてしまうことがあります。この場合、無理にゴシゴシと洗ってはいけません。

ガーゼを使ってしっかりとふやかしたり、お風呂に入る前にベビーオイルなどを使用し、柔らかくしてから取り除きましょう。一度できれいにならないときもありますが、数日にわけてゆっくりときれいにしていきましょう

入浴後の保湿が大切

赤ちゃんの肌は乾燥しやすく敏感です。そのため、カサカサしやすく湿疹になってしまうこともあります。入浴後の保湿は入念に行いましょう。特に、乾燥の気になる冬の時期は保湿力の高いものを選ぶことをおすすめします。

保湿剤を塗るときに、優しくマッサージをしてあげると気持ち良さそうにしてくれますよ。赤ちゃんのお腹の張りや手足の冷えなどをチェックすることもできるためおすすめです。ミルクやベビー麦茶などで、水分補給をすることも忘れないようにしましょう。

沐浴グッズ

お風呂での体の洗い方は優しくすること!

赤ちゃんも大人も体を洗う際は、優しく丁寧に洗うことが大切です。クルクルと円を描くように洗う時間は短く行いましょう。皮脂汚れがたまりやすい部位や洗い方の手順を知ることで、キメの整った肌を手に入れることができますよ。

また、体を洗う際のグッズも様々な物があります。肌に負担をかけないボディーソープや洗浄タオルなどから、自分に合ったものを選びましょう。