お風呂に入ったとき、どんな順番で髪や体を洗っていますか?洗う順番が間違っていると、肌トラブルの原因になったり、肌にダメージを与えてしまうこともあります。今回は、お風呂での正しい洗う順番についてご紹介します。洗う順番を正しく理解して、健やかな肌を手に入れましょう。
洗う順番が間違うことによって起こる肌トラブル
なかなか治らない肌トラブルに、悩んでいる人もいるのではないでしょうか。その肌トラブルは、実はお風呂での洗う順番が原因となっていることもあります。まずは、洗う順番が間違うことによって起こる肌トラブルについてご紹介します。
顔の肌ダメージ
お風呂上がりに顔の肌がとても乾燥しやすかったり、ニキビがよくできるという人もいますよね。これらは、入浴中に一番最初に顔を洗うことによって起こりやすくなるトラブルです。
最初に洗顔して顔の皮脂が洗い流されてしまうと、肌は無防備な状態でシャンプーやトリートメントなどの強い刺激を受けることになります。その刺激が、乾燥やニキビといったトラブルを引き起こす原因となるのです。
背中ニキビ
背中は頭皮と同じように皮脂腺毛穴が大きくなっており、皮脂腺も発達しています。頭皮には髪の太い毛が生えているのに対して、背中には産毛の細い毛しか生えません。つまり、背中は大きな毛穴から細い毛が生えているため、毛と毛穴に比較的大きな隙間があるのです。
その隙間に皮脂やシャンプー、トリートメントなどが詰まると、アクネ菌が繁殖する原因となりニキビが発生します。体を先に洗って髪を後に洗うと、シャンプーやトリートメントが背中に残りやすくなるため注意が必要です。
また、湯船に長く入りすぎるのも背中ニキビを引き起こす原因に繋がります。あまりにも長く湯船に浸かりすぎると、皮膚がふやけて肌内部の保湿成分が流れ出てしまうからです。潤いが失われた結果、皮脂や水分のバランスが崩れてニキビが発生しやすくなります。湯船に浸かる時間は、長くても15分程度にしておきましょう。
お風呂での“正しい”洗う順番は?
肌トラブルを防ぐためには、正しい洗う順番を知ることがとても大切です。次は、お風呂での正しい洗う順番についてご説明します。
①クレンジング
まずは、クレンジングオイルなどで丁寧にメイクを落としましょう。お風呂の中では毛穴がしっかりと開くため、老廃物を排出するのに最適です。しかし、メイクが毛穴に詰まったままだと、メイクが老廃物の排出を妨げてしまいます。そのためにまずは、クレンジングでメイクを落とし、毛穴を清潔な状態にすることが重要です。
クレンジングはしますが、このタイミングで洗顔をしてはいけません。クレンジングオイルをさっと流して、汚れを落とす程度にしておきましょう。
どうしてもこのタイミングに洗顔もしたいのであれば、洗顔後に洗い流すタイプのパックをすることをおすすめします。最初の洗顔後にパックをすれば、顔の肌を守りながらパックをする時間も取れるため一石二鳥です。毎日パックをするのは過剰なケアになってしまいますが、時々であればこのテクニックを使って、顔をダメージから守りながらスペシャルケアをするのも良いでしょう。
②浴槽に浸かる
クレンジングの後は、シャワーで軽く体を洗い流してから浴槽に浸かります。肩までしっかりと浸かり、老廃物を毛穴から排出しましょう。
浴槽に浸かるときは、入浴時間をあまり長くしすぎないようにすることが大切です。あまりにも長時間入浴すると、体力を消耗してしまうことがあります。体が温まって汗が少し滲んできたり、浴槽から上がるようにしてください。
また、熱すぎるお湯に浸かるのもあまりおすすめできません。熱すぎるお湯に浸かると血流が激しくなるため、心臓に負担がかかることがあるからです。ゆったりと心地よいと感じる38度程度のお湯に浸かり、心身ともにリラックスすることが大切ということを覚えておきましょう。
③シャンプー・トリートメント
浴槽から上がったら、シャンプーとトリートメントをしましょう。体より先に髪を洗う方が良い理由は二つあります。一つ目は、トリートメントをしっかり時間を置いて浸透させたい場合、先にトリートメントを塗布することで、体を洗っている時間にトリートメントを浸透させることができるためです。この方法であれば、時間短縮につながりとても効率的です。
二つ目は、体より髪を先に洗うことで、シャンプーなどに含まれている成分が顔や体に残ってしまうのを防ぐことができるためです。トリートメントを浸透させている間に体を洗う場合は、体を先に流すのではなく、浸透させたトリートメントを先に流し、その後に体を流すようにしてください。体よりも先に髪を洗い流すことで、トリートメントの成分が体の皮膚にとどまってしまうのを防ぐことができます。
④体を洗う
次に体を洗います。このタイミングで体を洗うと、しっかりと体が温まっているため毛穴がきちんと開き、汚れを落としやすくなります。毛穴が開いた肌は敏感な状態になっているため、できるだけ刺激を最小限に抑えて洗うことが大切です。
硬めの繊維タオルでゴシゴシ洗うのではなく、しっかりと石鹸をあわ立てて包み込むようにして洗いましょう。ボディタオルは、膝や肘など汚れがたまりやすいところのみに使用し、その他の場所は手で洗ってもかまいません。
⑤洗顔
最後に洗顔を行いましょう。最後に洗顔を行うことで、顔の毛穴に入り込んだシャンプーやトリートメントの成分を洗い流すことができます。また、最初に洗顔をして濡れた肌を放置してしまうと、肌はどんどん乾燥していきます。最後に洗顔してそのままお風呂を出ることで、すぐに化粧水をつけることができるというメリットもありますよ。
すぐに化粧水をつけるために、お風呂場に化粧水を置く人もいますが、これは避けた方が良いでしょう。お風呂の中は湿気が高く雑菌が発生しやすいため、きちんと化粧水の蓋を閉めてもボトルにカビが発生することがあるからです。ボトルを清潔な状態に保つためにも、お風呂場の中に化粧水を置くのはやめましょう。
洗顔の際は、しっかりと洗顔料を泡立てて、手が肌に触れないよう泡だけで包み込むようにして洗います。皮脂を落としすぎないように、丁寧かつ迅速に洗うようにしてください。シャワーで洗い流すと上から下へと水圧がかかって肌のたるみの原因になるため、桶にためたお湯で優しく洗顔するよう心がけましょう。
お風呂から上がったら保湿ケアを忘れずに
お風呂から上がったら、柔らかいバスタオルで優しく抑えるような感覚で体や顔を拭いてください。しっかりと水分を拭き取ったら、できるだけ早く化粧水や美容液などで保湿ケアを行います。お風呂上がりは体も乾燥しやすいため、ボディクリームを満遍なく塗って潤いを守りましょう。
何もケアをしないまま入浴後20分以上が経過すると、入浴前よりも肌が乾燥すると言われています。しっかりと保湿を心がけて健やかな肌を守りましょう。
洗う順番を正しく覚えて健やかな肌を手に入れよう
今回は、お風呂での正しい洗う順番についてご紹介しました。肌トラブルに悩んでいる方は、実はお風呂での洗う順番が原因になっているかもしれません。日頃から正しい順番で髪や体を洗うと、肌本来の美しさを取り戻す大きな助けとなるでしょう。あなたも今日から、正しい洗う順番を実践してみませんか?