フケが出やすい、乾燥が気になるなど、髪の悩みを抱えている人も多いですよね。実はその悩み、あなたの髪の毛の洗い方が間違っているからかもしれません。今回は、正しい髪の毛の洗い方を徹底解説します。
あなたは大丈夫?間違った髪の洗い方4つ
丁寧に洗っているつもりでも、その洗い方がヘアトラブルの原因になっていることもあります。まずは、よく見られる間違った髪の洗い方についてご紹介します。
シャンプー前の湯洗いはさっと髪を濡らして終わり
シャンプーの前に大切なのは、髪や頭皮をお湯で入念に洗う湯洗いです。この湯洗いを、さっと髪を濡らして終わりにしていませんか?実はこの湯洗いの本来の目的は、髪を濡らすことではなく頭皮の汚れを落とすことです。
シャンプーで髪を洗おうとしてしまうと、それだけで髪のダメージにつながります。シャンプーは頭皮の洗浄が目的であり、頭皮に溜まった老廃物や皮脂汚れを落とすためのものです。そのため目的を誤解してシャンプーでゴシゴシと髪を洗うと、髪にとっては大きな刺激になってしまうため注意しましょう。
湯洗いするときは、30秒以上かけて丁寧に行ってください。すると皮脂や汚れは8割程度落とすことができ、シャンプーによる髪への刺激を最小限に抑えることができます。
朝に髪を洗う
朝に髪を洗うのもやめるべき洗い方のひとつです。夜と朝に2度シャンプーをしてしまうと、過剰な刺激となり、髪や頭皮だけでなく毛母細胞を傷める可能性があります。その結果、薄毛の原因になることがあるのです。
また朝に髪を洗うと過剰に皮脂や油分を洗い流してしまい、頭皮や髪の乾燥を招きます。するとパサつきやフケ、かゆみを引き起こす原因になってしまいますよ。どうしても朝に髪を洗いたい場合は、お湯だけで洗い流すのがおすすめです。
シャンプーを泡立てすぎる
シャンプーは泡立てて使用するべきですが、モコモコの泡になるまで泡立てる必要はありません。泡を作ることが目的となってしまい、シャンプー剤を大量に使用するのは本末転倒です。
あまりにも大量のシャンプーを使用することは髪への大きなダメージにつながります。シャンプー1回あたり1プッシュを目安とし、手のひらでやや泡ができるまで泡立てるようにしてください。
泡立てるというよりも、シャンプー液を手の平でのばして泡立てる準備をする程度の感覚で構いません。その後シャンプーを頭皮全体になじませると、自然な泡立ちが実感できるはずです。
頭頂部からシャンプーを洗い流す
シャワーで頭頂部からシャンプーを洗い流す人も多いかもしれませんが、これは洗い残しの原因になります。頭頂部から洗うとえり足や耳の裏にシャワーがかかりにくく、ヌメリが残ってしまう場合があるためです。
洗い流すときは、あまず最初にうなじあたりにシャワーを当ててから頭頂部を洗うようにしてください。そして頭皮全体に触れ、洗い残しがないかしっかりとチェックしましょう。
髪の毛の正しい洗い方をマスターしよう!シャンプー~トリートメントの手順
シャンプーやトリートメントなど、それぞれの工程に正しい洗い方があります。次は、正しい髪の洗い方についてご紹介します。
シャンプー
まずは髪の毛をブラッシング
まずは乾いた髪をブラッシングします。先の丸いブラシやスタイリング用のブラシを使用して、頭皮をマッサージする感覚で丁寧にブラッシングしましょう。
全体にしっかりとブラシを入れることで、頭皮の血行が促進され、頭皮の汚れを浮かせることができます。また抜けてしまった髪の毛や髪に絡んだホコリを取り除くことができるため、効率良くシャンプーをすることにつながります。
30秒以上かけて湯洗いする
シャンプーを髪につける前に、しっかりと湯洗いしてください。ブラッシング後の髪は、湯洗いすることで水分がたっぷりと髪の内部にまで行き渡り、摩擦を最小限に抑えます。30秒以上かけて丁寧に行いましょう。
シャンプーを手に取りうなじから洗い始める
シャンプーを手にとって、軽く泡立てながら髪全体になじませていきます。まずは頭皮が比較的強いうなじ部分から洗い始めるのがおすすめです。髪ではなく、頭皮を洗うことを意識して指を動かしてください。
このときに、爪を立てて頭皮を洗わないよう気をつけましょう。指の腹を使って優しくマッサージする感覚で洗ってください。
全体を洗う
シャンプーが髪に馴染んだら、側頭部や前頭部を洗います。頭頂部に向かって頭皮を指の腹で動かすようなイメージで洗ってください。毛先は泡をのばす程度で構いません。
しっかりとすすぐ
髪に指を通しながら、まずはうなじあたりにシャワーをあててシャンプーをすすぎます。うなじのあとは髪全体にシャワーのお湯をかけてしっかりとすすぎましょう。すすぎ残しは髪にダメージを与えたり、頭皮の負担になることもあるため、入念に洗い流してください。
トリートメント・コンディショナー
トリートメントは、髪の内部に潤いを与えてダメージを補修する役割を持っています。それに対してコンディショナーは、髪の外部を潤いでコーティングする役割があります。そのためシャンプーの後にトリートメント、そしてコンディショナーという順番で行うのが一般的です。
しかしメーカーによっては使用順序が異なることがありますので、使用方法をしっかりと確認してから使うようにしてください。
髪の水気を絞る
シャンプーが終わったら、髪全体を絞るようにして水気を切ります。濡れた髪は刺激に弱く、絞りすぎるとダメージを与えてしまうため注意が必要です。軽く手に力を込める程度の感覚で水気を切ってください。
少量ずつ髪にのせる
コンディショナーやトリートメントは、シャンプーとは異なり毛先を中心になじませていきます。地肌につけると、ベタつきや肌トラブルの原因になることもあるということを知っておきましょう。
しっかりとすすぐ
数分間程度時間をおき、髪全体に浸透させていきます。その後えり足側からシャワーをかけ、丁寧に洗い流します。洗い残しのないように、頭全体に触れながらしっかりと時間をかけて行ってください。
お悩み別!髪の毛の洗い方で注意するべきポイント
髪の悩みを抱えている人は多いものですが、シャンプーの選び方や方法を工夫することで改善することがあります。お悩み別の対処法をご紹介しましょう。
くせ毛
髪が乾燥していると、うねりや広がりの原因になります。髪を乾燥から守るためには、潤い補給がとても大切です。シャンプーを選ぶときは、洗浄力が強すぎず優しく洗えるタイプのものを選びましょう。洗髪の際の摩擦を軽減するために、きめ細やかな泡が立ちやすいシャンプーがおすすめです。
また、毛穴の歪みもくせ毛が生える原因といわれています。毛穴の歪みは、毛穴に汚れがたまることで悪化してしまうこともありますよ。毛穴をしっかりとケアすることができるスカルプシャンプーを選ぶと、毛穴を清潔な状態に保つことができるため、くせ毛の緩和に繋がるでしょう。
フケ
フケには、乾性フケと脂性フケの2種類があります。乾性フケは乾燥してパラパラしているタイプのフケを指し、過剰なシャンプーによって頭皮が乾燥したことで引き起こされます。
それに対して脂性フケは、脂っぽくベタベタしており、頭皮に付着している雑菌が繁殖することによって引き起こされます。脂性フケは、ストレスやアンバランスな食事などが原因となり、悪化すると脂漏性皮膚炎になってしまうこともあるため注意が必要です。
脂性フケの場合、食事など様々な原因が重なって起こるため、シャンプーの仕方だけを工夫することで改善するのは難しいと言えます。しかし乾性フケの場合、頭皮の乾燥が原因となっているため、シャンプーの方法を変えるだけでも改善が期待できるのです。
シャンプーをつける前の湯洗いを丁寧に行い、シャンプーの使用量を最小限に抑えるだけでもフケ予防につながります。またお風呂から上がったあとは、すぐにドライヤーで髪を乾かすことも大切です。
正しい洗い方で健やかなサラサラ髪を手に入れよう
今回は、正しい髪の毛の洗い方についてご紹介しました。間違った洗い方は、頭皮や髪のトラブルにつながってしまうこともあります。正しい洗い方をすることで、健やかな髪を手に入れましょう。