あなたは普段、シャンプーにどれくらいの時間をかけていますか?また、シャンプーの方法はどうでしょうか。1~2分でサッと終わらせてしまう人、ゴシゴシと力いっぱい洗っているという人は注意が必要です。今回は、正しいシャンプーの方法と時間について解説していきます。
「髪を洗う」は間違い!?
「髪を洗う」と書いて洗髪ですが、はっきり言って洗髪の本当の目的は髪を洗うことではありません。この言葉そのものが間違った認識を生む原因かもしれませんね。
では、洗髪の本当の目的とは一体何なのでしょうか。
洗髪=頭皮を洗う
洗髪の本当の目的は、頭皮を洗浄することにあります。老廃物や皮脂を取り除き、頭皮をクリーンにするためのものなのです。
それに加えて、適度な刺激によるマッサージ効果で血流を促進し、代謝を促すという側面もあります。これにより頭皮をベストな状態に保つことで、健康な髪を生やすができるのです。
朝シャンは注意!
注意が必要なシャンプー方法のひとつが朝シャンです。特に気にすることなく朝シャンしていたという人も多いかもしれませんね。
大前提として、日中に髪や頭皮に付着した汚れ、皮脂やスタイリング剤などはその日のうちに洗い流すのが基本です。溜まった汚れを長時間放置するのは、髪にも頭皮にも良いことではありません。
また皮脂を洗浄するのは大事ですが、頭皮をダメージから守るために適度な油分は必要です。朝シャンをすると、必要な油分まで洗い流してしまう可能性があります。その無防備な状態で日中活動すると、紫外線や乾燥などのダメージの影響を受けやすく、フケやかゆみといった頭皮トラブルの原因にもなり得ます。
どうしても朝にシャワーを浴びないと気が済まないという人は、洗浄効果のマイルドなシャンプーを使用するなど工夫すべきでしょう。
シャンプーにかけるべき正しい時間とは
ここからが本題です。シャンプーにかけるべき正しい時間とは、一体どれくらいなのでしょうか。正しいシャンプーの目的を理解することで、かけるべき時間が見えてきます。
予洗いとすすぎが超重要!
正しいシャンプーにかけるべき時間はおよそ10分です。結構長いと感じた人もいるのではないでしょうか。しかし、なにも10分間ずっと頭を洗っていなくてはいけないということではありません。
シャンプーのときに重要なのは、シャンプー洗いよりも予洗いとすすぎです。
- 予洗い(2~3分)
- シャンプー洗い(1~2分)
- すすぎ(5分)
髪の長さなどでも若干変わってきますが、およその時間配分は以上の通りです。シャンプー洗いは予洗いとすすぎの半分ほどの時間で良いことがわかります。
まず予洗いについてですが、実は日中に髪に付着した汚れの大半は、お湯だけで落とすことができます。逆にここでの洗浄が不十分だと、次のシャンプー洗いの効果が半減してしまうとも言えます。
また、シャンプー洗いでは頭皮全体を優しくマッサージをするように洗い上げます。ここであまり時間をかけすぎると、必要な皮脂や油分まで過剰に洗い流してしまい、乾燥などの原因になってしまいます。
そして最後のすすぎでは、お湯も時間もたっぷりかけましょう。完全にシャンプーを洗い流せていないと、かゆみやパサつき、フケや抜け毛など、あらゆる頭皮トラブルの原因になります。
特に髪の長い人は頭皮にお湯が届きにくいですから、「少しやりすぎかな?」と思うくらいしっかりとすすぎましょう。
正しいシャンプー方法を理想の時間とともに確認
ではここで正しいシャンプーの手順をチェックしておきましょう。
ブラシや手ぐしでブラッシング
お湯を頭にかけるところからシャンプーという気もしますが、もうここからシャンプーは始まっています。毛流れの整っていない髪の毛をいきなり濡らすのは、髪に想像以上のダメージを与えます。ブラッシングをすることで毛流れを整え、余計なダメージを防ぐことができます。
ぬるめのお湯で予洗い
次に予洗いですが、ポイントになるのがお湯の温度です。頭を洗うときのベストなお湯の温度は36~38度ほどで、体感的には少しぬるく感じる程度の温度で十分です。
熱いお湯の方がすっきりするという人もいますが、40度以上のお湯を使うのは乾燥の原因になりますし、なにより頭皮へのダメージに繋がります。頭皮は他の体の部位に比べて、かなり皮膚が薄くなっています。必要以上に熱いお湯を使うのはおすすめできません。
シャンプーを泡立て
次にシャンプーを適量取り、手のひらで軽く泡立てます。このとき、洗顔時のようなふわふわの泡を作る必要はありません。たっぷりの泡を作ろうとすると、どうしてもシャンプーの量が増えてしまいます。それでは洗い過ぎになってしまい、頭皮トラブルの原因となります。
シャンプーは頭を洗っているうちに自然と泡立ちますので、ここでは手に馴染ませる程度で構いません。シャンプーが泡立つための準備と思ってください。
指の腹で弧を描くように頭皮を洗う
シャンプーを頭皮に馴染ませたら、指の腹を使って弧を描くように洗っていきます。このとき、上下にごしごしと力を入れて洗うのはNGです。髪と頭皮にダメージを極力与えないのが洗髪の基本です。優しく、マッサージをするように洗いあげましょう。
時間をかけてしっかりとすすぐ
最後は、シャンぷーが残らないよう時間をかけてしっかりすすぎましょう。5分という時間は実際にはかってみると長く感じますが、しっかりとすすぐにはそれくらいの時間が必要です。
後頭部や頭頂部はもちろんのこと、耳の裏やうなじの近くなどはすすぎ残しやすい部分なので、特に気を付けましょう。
シャンプーの正しい時間をチェックして「艶髪」を手に入れよう
髪の洗い方や時間まで意識したことがないという人は、意外と多いのではないでしょうか。シャンプーにかける時間を間違うと、頭皮や髪のトラブルの原因になります。もし頭皮トラブルで悩んでいたら、洗髪の方法を見直すだけで症状が改善する可能性がありますよ。
正しく髪を洗って、健康で美しい髪を目指しましょう。