全身に使えて保湿にも効果が高いシアバターは、万能クリームとして人気絶大です。肌になじみやすく、乾燥対策、紫外線対策にも役立ってくれる優れたクリームですよ。今回は、シアバターの使い方や選び方をお教えします。これからの乾燥の時期には常備していたいですね。
シアバターって何?
保湿力に優れているシアバターですが、乾燥の時期が近づいてくるとよく耳にしませんか?
シアバターとは、シアの木という植物から採れる植物油脂(バター)のことです。
ガーナやナイジェリアといった西アフリカ地方でシアバターは生産されています。シアの木は過酷なサバナ気候の中で育つため、生命力に満ちあふれた強い樹木なのです。
アフリカでは昔から肌を保護したり、髪を保湿するものとしてシアバターを使ってきました。また、強い紫外線の日焼け止めとして、大人はもちろんのこと、赤ちゃんの肌にも日常的に使われてきました。赤ちゃんの肌に塗っても大丈夫なのですね。
1990年代頃、シアバターの効能にいち早く注目したロクシタンやTHE BODY SHOPといった、世界中に店舗がある大手化粧品メーカーが製品化しました。日本で注目され始めたのは、ここ10年ほどでしょうか。今ではSNSなどでシアバターの効能やおすすめ商品を目にする機会が増えましたね。
シアバターの特徴
シアバターの特徴は3つあります。
まずひとつ目の特徴は、「高い保湿力」があるということです。シアバターは植物油脂なので常温では固形ですが、人肌で溶けます。塗りこんでいる間に肌になじんでいき、潤いでしっとりとしてきます。
乾燥などでカサカサになってしまった肌を優しく包み込んでくれるのですね。
2つ目の特徴は、「肌を守ってくれる」ことです。紫外線の強いアフリカで生活している人々が肌を保護するために使われてきただけあって、日焼け後のケアにも効果的です。
また、保湿力に優れているので乾燥肌にも効果絶大ですし、やけどや傷の手当、虫刺されもケアできます。日常の色々なシーンで活躍してくれる希少な万能クリームと言えます。
3つ目の特徴は、「古くなり、硬くなった角質を柔らかくしてくれる」効果があることです。皮脂不足が原因でカサカサしやすい皮膚にシアバターを丁寧に塗り込むことによって、古い角質が柔らかくなってきます。
足のかかとが硬くなってしまっていたり、肘や膝の部分が白くカサカサになっている場合にも大変効果があります。
シアバターの使い方
特に未精製タイプのシアバターは、本来の固形になっているため伸びが悪く、ベタベタしやすいものです。
例えばハンドクリームとして使うのであれば、一般的なハンドクリームのような感覚で塗ると、ベタベタし過ぎるだけではなく、すぐになくなってしまい、コスパも悪いと言えます。
乾燥がひどい部位には少量を丁寧に伸ばしてすりこむことが使い方のポイントです。
シアバターは全身への使用ができるので、パサつきやすい髪にも使えますが、こちらも少量を手に取り伸ばしたものを髪に馴染ませた方が良いですよ。いきなり付けてしまうと、髪がしっとりを通り越してべったりとした重たい印象になってしまいます。
適量を覚えれば、ボディだけではなくヘアケアとしても万能に使えるので、シアバターは美容品としても経済的に優れた商品でしょう。
シアバター配合ボディクリームの選び方ポイント3つ
タイプで選ぶ「精製済みor未精製」
シアバターには精製済みと未精製のものがあります。どちらもメリットとデメリットがあり、品質や効果も異なるので、自身の肌の質にあったもの、目的にあったものを選びましょう。
精製済タイプのメリット・デメリット
精製済みのシアバターのメリットですが、製造過程で不純物が取り除かれているため、未精製タイプのものより肌への刺激やにおいが少なく、若干長持ちします。
また品質を安定させるため添加物が入っていることが多いので、初めてシアバターを使う場合や小さな子どもには精製済タイプを選ぶと良いですよ。
一方デメリットは、製造過程で天然成分のビタミンEなどがなくなっている可能性があることです。そのため未精製タイプのものより、本来の効果が薄くなっています。
未精製タイプのメリット・デメリット
未精製のシアバターのメリットは、シアバター本来の成分が失われていないので、より天然のものに近いことです。シアバターの効果としてあげられる、保湿力や日焼け止めの効能をそのまま堪能したい人には未精製のシアバターが良いですね。
肌トラブルがない人には、添加物の入っていないシアバターでも問題はありませんが、天然に近い未精製タイプは、敏感肌の人には注意が必要です。自身の肌質と相談して、どちらのタイプにするか慎重に決めてくださいね。
香りで選ぶ
純粋なシアバターは、原料である植物独特のにおいがします。においが気になる人は、精製タイプのシアバターでエッセンシャルオイル添加物が配合されたものを選ぶと良いでしょう。
体に塗るものなので、自分の好きなにおいかどうかはじっくり見極めたいですね。
容量で選ぶ
純粋なシアバターには保存料が入っていない製品が多いものです。シアバターは伸びが良い製品が多く、一回で使う量が少量で済みます。
保存料が配合されていないものは、開封後はなるべく早めに使い切る必要があるため、容量には十分気をつけてください。
シアバター配合ボディクリームおすすめ10選
【ママバター】フェイス&ボディクリーム
『ママバター』のフェイス&ボディクリームは精製タイプですが、保存料と着色料を一切使っていない無香料タイプのシアバターです。敏感肌が気になる人や小さな子供も安心して全身に使えます。
油脂特有の脂っぽさがなく、サラサラと肌に浸透していく感じが心地良いでしょう。酸化する前に使い切れる25gの少量タイプです。
【ロクシタン】シアバター
シアバター配合ということを知らなくても、この『ロクシタン』の缶を見掛けたことがある人も多いのではないでしょうか。この商品こそシアバターの先駆的商品だといっても過言ではありません。全身に使える万能クリームとして絶大なる支持を集めています。
精製タイプで、容量は10mlです。バッグの中に入れて持ち運びできるので、非常に便利ですね。おしゃれなデザインで、他人にもおすすめしやすい使い心地なので、ちょっとしたプレゼントにしても喜ばれますよ。
【生活の木】シアバター ナチュラル
高品質のハーブやアロマオイルを販売している専門店の『生活の木』ですが、低価格で100%シアバターも大変人気のある商品です。
そのまま使っても保湿効果は抜群で、ナチュラルなシアバターの良さを実感できます。また、ミツロウを加えたり、好きな香りのエッセンシャルオイルを少量混ぜれば、オリジナルのハンドクリームを作れますよ。
【THE BODY SHOP】ボディバター シア
精製済みで全身用クリームとして販売されている商品です。『THE BODY SHOP』にはたくさんのボディクリームが販売されていますが、こちらの商品はシアバター配合の精製済み商品なので、べたつきません。容量が200gもあることから人気が高いです。
【MALISBIO】柔らかシアバター 50g オーガニック
オーガニックで栽培されたシアの木から採れた植物油脂を、国内工場で生産加工した精製済みタイプのシアバターです。特徴はにおいが少ないこと、伸びが良いことです。
そのため、ヘアケアから膝、肘、かかとの保湿にまで全身くまなく使うことができます。肌になじみが良く、べたつきが少ないので使い心地は抜群です。
また、スパチュラ(ヘラ)がついているので、シアバターに直接指が触れずに使えます。缶の中が衛生的に保たれて良いですね。
【Afrikico】アフリキコシアバター
「アフリキコシアバター」は未精製タイプのシアバターです。天然由来成分が閉じ込められたシアバターなので、本来の美容効果を試してみたい人にはおすすめの商品です。
未精製タイプながらも、香りのラインナップが3つあります。ナチュラル、シトロネラ、アップルです。好みの香りを選んでみてくださいね。しっかりと乾燥肌を保護してくれますが、未精製タイプなので、開封後は早めに使い切ってください。
【spa hinoki】シアバター ORGANIC
『spa hinoki』のシアバターは、オーガニック認定された不純物が少ない精製済みタイプの商品です。伸びがとても良く、肌への刺激が少ないことから、敏感肌の人やアトピー体質の人のリピート率が高いといわれています。
お風呂上がりの蒸気をおびたフェイスに塗り込んでマッサージするのもおすすめです。かかとの角質が硬くなっている場合は、就寝前にたっぷりとすりこむように塗って、靴下を履いて寝てみてください。
日数が経つにつれ、シアバターの保湿力で皮膚を柔らかくしてくれ、つるつるかかとが蘇ってきます。冬場でもつるつるかかとにこだわっていたいですね。
【CODINA】シアバター
『CODINA』はフランス発のオーガニックコスメブランドです。CODINAのシアバターには天然ビタミンEのトコフェロールなどの美肌成分が配合されています。抜群の保湿力を持ち、精製済みタイプなので、リップケアとしても申し分ありません。
ぷるぷるな唇は、女性の魅力を最大限に引き上げてくれますよ。また、人の皮脂にも含まれているオレイン酸も豊富に含まれているため、肌へのなじみと潤い効果が期待できます。
【NAGOMI AROMA】オーガニック 精製シアバター100% 35g×2個セット
シアの天然成分100%に植物原料だけを加え、化学合成成分は一切使用していない無添加シアバターです。オーガニック認定を受けたシアバターなので、高品質であることに間違いはありません。
精製済みのためシア独特のにおいが気になりにくく、フェイスケアやリップケアにも適したシアバターです。人の皮脂によく似ているので、自然に肌に溶け込んでいきます。
潤いのベールが全身をしっかりと包むような塗り心地を楽しめるでしょう。
【オイルコット】シアバター
『オイルコット』はプロも愛用するキャリアオイルとマッサージオイルの専門店です。プロが納得して長く使い続けていて、かつリーズナブルなシアバターは多くの人から親しまれています。
「シアバターを試してみたいけど、原料臭が気になる」という初心者には、無香料タイプのこちらの商品をおすすめします。
シアバターで全身つるつるボディを目指そう
昨今では保湿性が高く、全身に使える万能クリームとして、シアバターの知名度が高くなっています。冬の季節は乾燥対策を怠ると、途端に肌がガサガサになってしまいます。
シアバターは少量でも伸びが良く、肌に潤いのベールを作ってくれるので、一度試したら欠かせない美容品になりますよ。まだ一度も使ったことがないのであれば、ぜひこの機会に万能クリームであるシアバターを試してみてはいかがでしょうか?
たくさんの商品が出回っているので、自身の肌質にあったものを選び、全身つるつるボディを目指しましょう。