リッチでおしゃれなボトル、厳選されたアロマの香り…どの製品も見渡す限りセレブ感漂うバスオイルは、もちろんその効果も格別です。肌にオイルヴェールを与えてくれる保湿効果と、柔らかくなった身体の芯までほぐす保温効果が、至福のバスタイムを彩ってくれることでしょう。1日のコリと疲れを特別なアイテムで溶かしきってみませんか?
バスオイルってどんなもの?
“オイル”とは言うものの、お湯に入れた瞬間油膜になるようなものではありません。入浴用に配合されたバスオイルは湯船のなかにさっと溶け込み、香りや美容成分を行き渡らせてくれます。
入浴剤同様に規定の量を浴槽に入れるのがベーシックな使い方です。投入した後は入浴前によく混ぜるようにしましょう。
製品によってはマッサージオイルを兼ね、洗浄後の身体をバスオイルでマッサージしたあとそのまま湯船に浸かる、というちょっと贅沢な使い方もできるものもあります。
入浴剤とどう違うの?
入浴料を使う目的は様々ですが、そのなかでも代表的なのはやはり保湿でしょう。もちろん入浴剤にも保湿効果の高い製品は数多く存在していますが、オイルの保湿効果は一味違います。
ボディソープなどを用いた洗浄は古い角質や皮脂を落とします。これは清潔になると同時に肌を保護する薄い膜が除去された状態(バリア機能の低下)でもあり、つまり肌が乾燥しやすく傷つきやすい状態にさらされていることを意味しています。
しかもこの状態、実はお湯に浸かることでカバーできるものではありません。それどころかバリア機能の低下した肌から『細胞間脂質』(肌の保湿機能を支える脂質)が漏出してしまう恐れがあるのです。水道水に含まれる塩素のダメージを受けやすいのもこのときです。
そんなとき、皮膚のバリア機能を代行してくれるのがオイルなのです。湯上がりとなればいよいよ皮膚表面の水分まで蒸気と共に出ていってしまうのですから、保湿がいかに大事かは明らかですよね。バスオイルがあれば急いでボディクリームを塗る必要もありません。
高級品ばかりで安い製品はあるの?
とは言え普段遣いするとなると、やっぱり価格は気になるところです。もしあなたが『バスオイル』と検索してみたなら、その価格帯が一般的な入浴剤と比べて高価であることはもうご存知ではないでしょうか?
ボトル1本分の使用回数も製品によるものの10回程度と割高で、イメージに見合う高級品であることは否めません。
しかしまったく皆無というわけでもありません。後述のランキング内にも登場する『ビューアアロマバスエッセンス』や『スパコレクション リラクシングバスオイル』など、初めての方でも手を伸ばしやすい価格帯のものも製造されており、その品質も評価されています。
まずはこれらのバスオイルから試して、新しい楽しみを見つけることから始めてみてはいかがでしょうか?もちろん、未知のままとびきりの高級品に飛び込むのも最高に幸福な体験です。大きな感動を得られるチャンスかもしれません!
バスオイルの主な効果&魅力
それではここで、バスオイルの主な効果とその魅力について更に詳しく掘り下げていきましょう。
抜群の保湿効果で乾燥を防ぐ
最初に述べたように、入浴料のなかでもバスオイルの保湿効果は特に優れています。バスオイルに含まれる天然由来の植物性オイルは肌なじみがよく、また、全身を浸すため足の指の隙間などケアしにくい箇所にもうるおい成分が行き届きます。
入浴後のボディケアはそれなりに手間がかかるうえ、時間が経つほどに乾燥してしまうことを考えるとちょっと慌ただしい気持ちになりますよね。バスオイルは入れるだけで入浴中から保湿をサポートしてくれるため、湯上がりも余裕を持って過ごすことができますよ。
保温効果が代謝を高めて疲労回復へ
温浴は血行を促進します。血流が良くなると代謝が高まり、それによって身体に溜まった老廃物が排出されます。この老廃物(毒素)こそ疲労の原因のひとつであり、入浴が疲労回復に良いと言われている最大の理由なのです。
普通の入浴でも排出される老廃物ですが、バスオイルを入れることで更に効果的な排出が期待できます。油膜を張ったスープが冷めにくいのと同様に、オイルヴェールが保温性を高め、血行促進効果ひいては代謝を高めてくれるのです。
また、入浴前や湯船のなかで軽く身体をマッサージしておくと更に効果的です。潤い柔らかくなった肌の奥まで温浴効果が行き渡り、より高い疲労回復効果が期待できるでしょう。
贅沢アロマに包まれてリラックス
バスオイルの主な効果ではないものの、選ぶ上で絶対に外せないのが香りです。リラックス、リフレッシュ、フローラル、ラグジュアリーと、製品によって多種多様に取り揃えられたアロマはバスオイルを使う楽しみに一役買っています。
各社が創意工夫を凝らしたブレンドアロマはなかなか自分では作れないものです。その分、お気に入りの香りを見つけたときの感動はひとしおですよ。
一味違う高級感溢れるバスタイムへ
適当なバスオイルをひとつ選んで成分表を見てみると、天然由来のオイルと合成香料ではないアロマエッセンスでそのほとんどが占められています。ナチュラルかつシンプルであればあるほど品質に誤魔化しがきかず、純度の高い上質なものが望まれるのは当然のことでしょう。
「この入浴剤、香りがくどくて…」「美肌有効成分配合なのに肌荒れが…」なんてトラブルも、シンプルかつ高品質な製品には起きにくいことです。
バスオイルはゆとりある贅沢なバスタイムを提供してくれることでしょう。(ただし化合物を含むバスオイルもあるため、気になる方は購入前に成分表を確認しましょう)
初心者も愛好者も!バスオイルおすすめランキング10
ここからはバスオイルのおすすめ10選をご紹介していきます。リーズナブルなものから誰もが納得の定番アイテム、憧れの高級品などを網羅しましたので、どうぞご覧ください。
第10位:【AQUA SAVON】スパコレクション リラクシングバスオイル
種類 | ・プルメリアスパ ・ゆずスパ ・ローズスパ |
リーズナブルにバスオイルが楽しめるのがアクアシャボンの『リラクシングバスオイル』です。
シアバター、ココナッツオイル、アボカドオイルなど厳選した植物由来成分オイルの他、タラソスパに用いられる海洋性ミネラル、湿潤効果のあるブラウンシュガーなどが配合されており、バスオイルというよりは“バスオイルと入浴剤の良いとこ取りをした入浴料”という印象があります。
普段遣いの入浴剤からちょっと贅沢してみたいときにいかがでしょうか?
第9位:【fleur de fatima】バスオイル
種類 | ・レモンバーベナ ・ユーカリ ・ミント |
モロッコの雑貨を輸入・企画販売する国内オーガニックコスメブランド、『フルールドファティマ』のバスオイルです。
モロッコタイルデザインと房飾りが可愛い容器の中身は『モロッコの黄金』と呼ばれるアルガンオイルがベースになっています。香りも温暖なモロッコにぴったりの爽やかな3種で取り揃えられているため、夏には特に魅力的なバスオイルでしょう。
第8位:【サンタ・マリア・ノヴェッラ】バスオイル
種類 | ・サンダーロ ・ベティベール ・シトラス ・ルシアン ・コロン ・ザクロ |
修道院から生まれ、フィレンツェで800年の歴史を誇る世界最古の薬局『サンタ・マリア・ノヴェッラ』のバスオイルです。薬局とある通り製品は医薬品の側面を持ちますが、同時にその良質で繊細な香りはメディチ家を主とした中世の貴族達にも愛されていました。
ぱっと香る華やかなアロマ、肌にすっと馴染む質感のオイルなど、現代においてもヨーロッパの人々に愛されています。普段遣いにはちょっと難しいですが、この価格ごと贅沢品として楽しみたい一品ですね。
第7位:【熊野油脂】ビューア アロマバスエッセンス 300ml
種類 | ー |
ラベンダー、オレンジ、イランイラン、レモングラスなど、計8種類のエッセンシャルオイルを配合した国産のバスオイルです。特に目を惹くのがその価格でしょう。お財布に優しいのと同様に香りも優しく、強すぎない自然なアロマが愛されています。
お肌の悩みのお供として、バスオイルを日常的に使いたい方に特におすすめです。
第6位:【THANN】バス&マッサージオイル
種類 | ・AW(アロマティックウッド) ・OE(オリエンタルエッセンス) ・EB(エデンブリーズ) ・FO(スプリングフォレスト) ・LR(ラベンダー&ローズマリー) |
タイ生まれのスキンブランド『タン』のバスオイルは、バス&マッサージオイルとあるようにマッサージオイルとしての使用も推奨されています。
コメヌカ油をベースとした穏やかな香りは日本人の感性にもしっくりと馴染み、特に癒し&リラックス効果が期待できるでしょう。「海外の香りはちょっと…」なんて方にもおすすめできる一品です。
第5位:【Tetesept】バスオイル6本 天然由来の液体入浴剤 20ml×6本セット
種類 | ・温背浴 ・緩筋浴 ・深眠浴 ・アーユルヴェーダ浴 ・ハマム浴 ・安息浴 |
『テテセプト』はドイツではクナイプと並んで有名な老舗メーカーですが、日本向け製品は販売されていません。おそらくこちらが現時点で唯一手軽に入手できる同社の製品です。
1本1回分(または半分に分けて2回分)という使い切りタイプのため割高に感じますが、120mlと考えれば実はバスオイルのなかではあまり飛び抜けた価格設定でもありません。
背中のコリをほぐす温背浴、筋肉のコリをほぐす緩筋浴、リラックスと安眠を誘うジャスミン&レモンバームの深眠浴、心身のバランスを保つアーユルヴェーダ浴、オリエンタルの香りが濃厚なハマム浴、穏やかな心地へと導くラベンダー&オレンジの安息浴と、6種類がその日の気分によって選べるため、日々のちょっと贅沢な楽しみを演出してくれること請け合いです。
自分へのご褒美はもちろん、親しい人へのプレゼントにしても素敵ですね。
第4位:【アウェイク】 アロマ リラクシング バス 300ml
種類 | ー |
『森林入浴』とうたう通り、心安らぐ深い森に包まれるようなアロマが魅力のバスオイルです。使用されているサイプレスとはヒノキの近縁種にあたり、香りも近しいため、ヒノキ風呂に慣れ親しんだ日本人にとっても馴染みやすく心地よいアロマに感じられるでしょう。
また、お湯に入れると乳化し、白くまろやかなとろみのある水質に変化するのも魅力のひとつです。
第3位:【アユーラ(AYURA)】メディテーションバス
種類 | ー |
『瞑想風呂』の名がつけられたアユーラ定番人気のバスオイルです。「短時間入浴でずっとぽかぽか」ではなく、「ゆっくりと長い時間をかけて温まる」ための入浴料としておすすめです。
公式でも案内されている通り、38℃~40℃のぬるめのお湯に当製品を入れ、湯船に溶け込むようなリラックス時間『瞑想浴』を楽しんでみてはいかがでしょうか?
水性の保湿成分(生薬成分)が肌に浸透し、油性のエモリエント成分(アロマ成分)が肌表面にオイルヴェールを作ることで、肌から潤いを逃しません。
ローズウッド、ローズマリー、カモミールなどを配合した香りは免疫力向上にも役立つといわれているため、心身の不調が気になる方には瞑想浴と合わせておすすめしたい一品です。
第2位:【ジョー マローン ロンドン】バスオイル
種類 | ・ライムバジル&マンダリン ・ブラックベリー&ベイ ・イングリッシュペアー&フリージア ・ポメグラネートノアール ・ネクタリンブロッサム&ハニー ・レッドローズ ・ピオニー&ブラッシュ ・オレンジブロッサム ・アンバー&ラベンダー |
「ラグジュアリーなひと時を過ごしたい…」そんな貴方のためにあるのがこちら、イギリスのフレグランスブランドが贈るバスオイルです。一滴めから鮮やかに花開くリッチな香りはいつものバスルームを雰囲気から変えてしまいます。
華やかであっても香水のように強いものではなく、湯上がりは湯気のなかにふんわりと香りを含んで幸福感の余韻を残します。もちろん保湿効果も高く、夢見まで満足感を与えてくれることでしょう。
第1位:【Paul Scerri】バスオイル
種類 | ・クラリファイング ・リラクシング ・シルエットピュリファイング ・ハイドロ ・トーニング |
スイス生まれのスキンケア&ボディケアブランド『ポール・シェリー』のバスオイルです。同社はハーバルエッセンスとその有用性を研究し続けており、身体の内側に深く働きかける植物成分と豊かなアロマは高い支持を得ています。
特にその温浴効果は生理痛の不快感を和らげてくれる効能もあるため、毎月の憂鬱を追い払ってくれることでしょう。また、浴槽に入れて勢いよくお湯を注ぎ込むことで泡風呂も楽しめるのも特色です。
バスオイルは手作りできる?
入浴剤と言えば最近ブームなのが、バスボムをはじめとしたハンドメイドですね。バスオイルに関しても「アロマのブレンドは企業秘密でも、ベースのオイルは手に入れられそう…」「もしかして手作りできるんじゃ?」なんて気持ちが芽生えた方もいるのではないでしょうか?
結論から言うと「可能」です。ただし材料自体がそれなりに高価なため、極端に安価になるわけではありません。初めて買ったバスオイルを開封するときのワクワク感も既成品だけの魅力ですね。
作り方と注意点
使用するのはキャリアオイル、精油、この2点と保存容器のみです。キャリアオイルとは精油を希釈するための植物油のことで、オリーブオイル、ホホバオイルなど様々なものが市販されています。
市販のバスオイル1回分の容量が10~15mlのため、小さじ2杯程度を目安にすると良いでしょう。対する精油の量はまず2滴から、多くても10滴までにしてください。
ここで丁度良いからと料理用のエキストラバージンオリーブオイルに手を出してしまいたくなるかもしれませんが、やめておきましょう。
食用のオイルは不純物が多く、スキンケアには向きません。特に開封後は絶対にNGです。酸化が始まっているため、保湿どころか肌に悪影響を及ぼす可能性があります。
そこでおすすめしたいのが、日本薬局方から販売されている『オリブ油』です。医薬品用の精製度は化粧品用より高いため、食用に含まれている不純物の心配がありません。
バスオイル作りに使い切れなかったとしても、日焼け跡のケアやメイクのクレンジングなどにも使える万能選手です。
とはいえやはり化粧品に使うなら化粧品用がもっとも適しています。
手作りバスオイルが常用化するようなら、キャリアオイル用のオイルに切り替えましょう。
おすすめ精油5選
あなたが入浴時の香りに求めるものは何でしょうか?リラックス、リフレッシュ、安眠など、香りによってそれぞれ効果が異なるのはよく知られていますが、細かく調べて揃えるのもなかなか大変なことですよね。
ここでは、「これだけ持っておけばとりあえず大丈夫!」な、バスオイル向けの定番の香りをご紹介します。
ラベンダー:
安眠 リラックス ストレス解消 精神安定
ユーカリ:
リフレッシュ 集中力向上 殺菌 消炎効果 花粉症含む呼吸器系の改善
グレープフルーツ:
リフレッシュ 集中力向上 気力回復 ダイエット効果
イランイラン:
鎮静作用 心のバランスを取る リラックス 女性ホルモンの調整
ベルガモット:
ストレス緩和 不安の解消 精神状態の向上 リラックス
単体で使うのも良いですが、ラベンダーとイランイラン、グレープフルーツとベルガモットなど、相性の良いものを掛け合わせて使うことでより豊かな奥行きを楽しむこともできます。くれぐれも入れすぎないように気をつけてくださいね。
バスオイルが極上のセルフケアタイムを作ってくれる
くたくたに疲れて帰ってきても、1日の最後はできれば心豊かに過ごしたいものです。とは言え就寝時間は迫り、「気分転換をするにしても時間がない…」なんてこともありますよね。
そんなときこそたっぷりお湯を張った浴槽にバスオイルを入れ、まろやかな温浴に包まれてみましょう。慌ただしい日を過ごしたあなたに、「何もしない」という素晴らしいセルフケアタイムが待っていますよ。