木製風呂桶は風情があってメリットもたくさん!おすすめ5選とカビ防止のための正しいお手入れ方法

温泉などで見かけることが多い木製の風呂桶ですが、木製というだけで、風呂桶に高級感を感じませんか?木製の風呂桶は昔は当たり前で、一般家庭で使用されてましたが、最近はプラスチックの風呂桶を使用している人も多いでしょう。しかし実は、いまノスタルジックで新鮮さも感じることができる木製の風呂桶が注目を浴びています。今回はそんな木製の風呂桶について紹介します。

風呂桶とは

「風呂桶」は、実は2種類のものを指します。あなたはどちらをイメージしていますでしょうか?

G_50_1,風呂桶 木

浴槽のこと

広辞苑で調べてみると、1番最初に記載されている意味が、湯船として使用する桶です。いわゆる、「浴槽」ですね。

木製の浴槽は温泉で見かけることはありますが、一般家庭への馴染みは薄く、自宅に設置して使おうとすると、大きな費用がかかってしまいます。

しかし、木製の浴槽はその木の香りを感じながら入浴を楽しむことができるので、通常の入浴よりもリラックスしやすいといわれています。

小さな桶のこと

広辞苑の2番目に記載されている意味が、風呂場で用いる小さな桶です。他の言い方としては、「洗面器」と呼ぶことが多いですね。一般的には、プラスチック製のものを使用している人が多いのではないでしょうか。

もともと、木桶はフタのない入れ物になります。また、木目が細かくて樹齢が100年以上のもので作成されたものは、丁寧にお手入れをすることで、100~150年ほど使用することが可能であるといわれています。

木製の桶は基本的に1つひとつ手作りされるものであり、高い技術が要求されるので、一人前の木製桶職人になるためには10年ほどの修行が必要とされています。そんな木桶の希少性と有用性により、ここ数年また注目を浴びているのです。

今回は、この小さな桶に注目していきます。

風呂桶の種類

小さな桶のなかにもさらに種類があり、風呂桶は大きく2種類に分類されます。

1つは洗面器タイプで丸もしくは楕円形の形状をしており、お湯をためて洗面などに使用します。

もう1つは、「手桶」という呼ばれ方をすることもありますが、小さい木桶に取っ手がついているものです。主にかけ湯をするときに使用する人が多いのではないでしょうか。

自宅の風呂場にどちらか1つだけ置いてある家庭もあれば、1つずつ置いてある家庭もあるでしょう。

木製の風呂桶を使うメリット2つ

G_50_2,風呂桶 木

癒される

木製の風呂桶の1番のメリットは、木の香りに癒されることです。使用されている原材料によって香りは異なりますが、木製の風呂桶として代表的な木材のヒノキでは、木が持っている精油成分により、すがすがしい香りを楽しむことができます。

また、この精油成分が殺菌作用や脱臭作用を持っているのも嬉しい効果です。そして、木の種類に関わらず、木の香りには、私たちの脳内でα波を増加してくれる作用があるので、リラックスすることができるのです。

温泉で私たちがリラックスできるのは、浴槽や桶が木製であることも理由のひとつでしょう。

長持ちする

多くの人が使用しているプラスチック製の風呂桶は、特にお手入れをする必要はありません。しかし、長期間使用すると劣化してしまうので、定期的に買い替えをする必要があります。

一方で、木製の風呂桶は日々のお手入れが必要になるために、少し面倒に感じてしまう人も多いかもしれませんが、丁寧にお手入れを行うことで、なんと100~150年ほど使用することが可能であるといわれています。

慣れるまでには毎日のお手入れが手間に感じてしまうかもしれませんが、コツを掴めば特別な道具も必要なく行うことができるので、ぜひ覚えておいてくださいね。

木製風呂桶おすすめ5選

【ambai】 木製湯桶

箸置きなどの生活小物から建築まで、生活に関わる全てのデザインを手掛るデザイナーの小泉誠さんにより設計された風呂桶です。

この『ambai(塩梅)』シリーズは作り手とデザイナーが試行錯誤して作り上げたものであり、使用者にとって良い塩梅で使用できるよう仕上がっています。

この木桶は高級とされている木曽の椹(さわら)を使用して、木曽の職人によって一つひとつ手作りで作られています。この木材は水気に強く殺菌効果もあるので、お風呂場で使用する風呂桶には最適です。

また天然木を使用しているため、木目や色に全く同じものがないということも、1つの特徴です。

【関口国吉商店】天然木湯桶

お手頃価格で購入することができる、天然の椹(さわら)木で作られた風呂桶です。無塗装で仕上げをされているので、自然な質感を感じることができます。また天然のさわらで作られているので、木目や色が一つひとつ異なります。

直径が約22cmでお湯をすくいやすく、スタンダードな形でもあるので、どんな方でも使用しやすい商品です。

「木製の風呂桶を使ってみたいけれど、高額なものに手を出すのはハードルが高い」という人にとっても、手に取りやすい価格は魅力的ですね。

【YUIRO】富士桶

『YUIRO』は、湯に入るときに使用する道具=「湯道具」として、日本の伝統的である温泉文化を大切にし、新しい色を加えていくという想いを込めて作られたブランドです。

この商品は、日本の山の象徴でもあり、銭湯の壁画にもよく書かれている富士山をモチーフにして、「媛ひのき」を使用して作られた木桶です。

カラーは富士と青富士、赤富士の3種類が用意されており、使用後に湯切りのために逆さまに置くと、富士山が現れる粋なデザインがされています。機能性の良さだけでなく、目で見ても楽しむことができるのは魅力的ですね。プレゼントとしてもおすすめです。

また小ぶりな大きさのため子どもでも使いやすくなっており、幅広い年代で使用することができますよ。

【星野工業】New KANUMA 湯桶

一般的な風呂桶とは製造方法が少し異なる、新しいタイプの風呂桶です。

従来の風呂桶の多くは外側に銅のタガが施されています。しかし、この『星野工業』の風呂桶のタガは埋め込まれており、とてもおしゃれなデザインですね。これには職人の高度な技術が使われていますよ。

その見た目から、風呂桶として以外にも、冷酒やワインなどお酒を冷やすためのクーラー代わりにも最適です。。

また、木材には日光杉が使用されており、、お湯を入れたときに香りをふわっと感じることができます。そしてリラックスするとともに、その木目の美しさも楽しんでくださいね。

【めいじ屋】片手桶

『めいじ屋』の風呂桶は、安価な天然木やゴム、プラスチックタガ、松、杉、パインなどは一切使用せずに、高級材木のサワラのみで作られています。しかしながら比較的お手頃価格で手に入れることができ、コストパフォーマンスに優れた商品です。

箱根や草津、湯布院などの高級旅館でも使用されているタイプですので、自宅で温泉気分を味わえますよ。

木目が美しく、水気にも強く、さらに温かみや癒しを感じることができる素材ですので、安心して使用することができます。取っ手がついており、小ぶりなサイズ感は、子どもや女性も使用しやすいですね。

木製風呂桶のお手入れ方法をチェック!カビ・ぬめりを防止しよう

カビ・ぬめりの原因とは

風呂桶のぬめりの原因としては、大きく3つのことが考えられます。

  1. 風呂桶にバクテリアが繁殖している
  2. 木桶の表面に傷がつき、繊維が毛羽だった状態である(乾燥している状態ではぬめりを感じることはありませんが、水に濡れるとぬめりを強く感じるようになるといわれています。)
  3. 温泉の場合、ぬめりを促す泉質である

また、カビは水が残り続けていることで発生しやすくなります。

お手入れ方法

毎日のカンタンお手入れ

  1. スポンジなどで風呂桶の内部を優しく洗って、汚れを落とします。石鹸などを使用した場合には、しっかりと洗い流してください。
  2. 風呂桶についた水分は乾いた布などでさっと拭いて、逆さまにして自然乾燥させます。このときに、床にベタ置きしてしまうと内部が乾燥しにくくなるので、壁や風呂の椅子などに立てかけて、内部に空気が入るように置くのが大切です。

風呂桶にお湯または水をはった状態にしておくことは、カビやぬめりの原因になってしまうので、必ず避けるようにしてください。

また、早く乾燥させようとして、乾燥機にかけたり、直射日光に当てることはやめましょう。乾燥させすぎてしまい、ひび割れを起こしてしまう可能性もありますよ。

定期的にしっかり掃除しよう

一番は毎日のメンテナンスが重要ですが、長期間使用し続けるためには、半年~1年程度で定期的なメンテナンスをすることも大切です。

基本的に木製の風呂桶には保護剤が塗られています。しかし、この保護剤は約半年で効果が弱まってくるといわれています。そのため、目安として約半年ごとにこの保護剤を塗ることがおすすめです。なお保護剤を塗った後は、24時間以上しっかりと自然乾燥させることが大切です。

また、汚れが気になる場合には、クレンザーとたわしで磨いてあげることで、軽いシミが取れたり、銅のタガがピカピカになりますよ。

ぬめりを解消するには?

日々のメンテナンスをしていても、ぬめりが生じる場合もあります。その解消方法は原因によって様々ですが、まずは除菌効果のある洗剤で洗いましょう。バクテリアが原因の場合は、ぬめりを取り除くことが可能です。

ただし木材はアルカリに弱いので、アルカリ性洗剤を使用すると木部の表面が傷つけられて毛羽立ち、ぬめりが悪化してしまいます。そのため洗剤を使用する場合は、中性洗剤の使用をおすすめします。

また、木部表面の傷みによるぬめりの場合は、しっかりと乾燥をさせた状態で表面を電動サンダーやペーパーなどでやすりがけし、なめらかにしましょう。毛羽立ちを取り除くことで、ぬめりを解消することができます。

バスタイムに木製の風呂桶を取り入れて、温泉気分を味わいませんか?

お手入れに少し手間がかかる木製の風呂桶ですが、慣れてしまえば長く使用できて、湯船に浸かりながら、木の香りも楽しむことができる魅力的なアイテムでもあります。

お手軽価格から高価なものまで幅広くあるので、ぜひお気に入りの1つを手に入れてみてくださいね。