レモングラスの石けんは日本ではあまり見かけませんが、爽やかな香りが特徴です。またレモングラスは生薬として永年使われている薬草です。そこで、おすすめのレモングラス石けんを、レモングラス石けんの本場、タイの商品もあわせてご紹介したいと思います。
レモングラスの石けんには3つの効能がある！
レモングラスは、レモンに似て、フレッシュで爽やかな香りがします。インド原産で東南アジアに広く分布しており、古くから感染症や熱病に効く薬草として用いられてきました。タイ料理やお茶に入れたり、石けんや歯磨き粉、虫除けとしても使われています。
主な有効成分は、「シトロネラール」と「ゲラ二オール」の2つです。
皮膚の炎症の殺菌
レモングラスに含まれる「シトロネラール」は、皮膚の殺菌作用があり、皮膚の炎症を改善てくれます。
爽やかな香りでリフレッシュ
レモングラスに含まれる「ゲラ二オール」は、抗うつ作用があり、気持ちのバランスを整え、リラックスさせる効果があります。また「シトロネラール」には鎮静作用もあり、ストレスや緊張などによる疲労を和らげてくれます。
消臭
「ゲラ二オール」は体臭を抑え、「シトロネラール」が菌類の繁殖を抑えてくれるため、嫌な臭いを防ぎます。
また、香りがさっぱりとしているので、香水や服の柔軟剤などの甘い香りと合います。
レモングラス石けんおすすめ4選
【MARKS&WEB】ハンドメイドボタニカルソープ レモングラス/ガーデニア
『MARKS&WEB』は、日本で生まれたスキンケア用品の会社で、安全性と環境性、有用性のバランスを保ちながら、お手頃な価格が魅力です。全ての商品にラベンダーやレモングラスなどのハーブの香りをプラスしており、ボタニカルなスキンケア用品となっています。
この石けんは、肌荒れを防ぐ「クチナシエキス」を配合し、乾燥が気になる方におすすめの、穏やかな洗い上がりになります。レモングラスの爽やかな香りが、1日の疲れも洗い流してくれます。
【Australian Botanical Soap】LEMONGRASS AND LEMON MYRTLE(レモングラスとレモンマートル）
オーストラリア産のレモンマートルと、ネパール産のレモングラスをブレンドしてできたこの『Australian Botanical Soap』の石けんは、気分をリフレッシュさせ、乾燥を防いでくれます。
レモンマートルは、やさしく角質を取り除いてくれたり、肌をきれいにしてくれたりする作用がありますよ。
コストコでも購入できますので、チェックしてくださいね。
【Gamila Secret(ガミラシークレット)】レモングラス ソープ
『ガミラシークレット』は、イスラエルのガミラ・ジアーという女性が、植物の効能をもとに独学で完成させた石けんブランドです。
石けんは汚れを落とす物だけのものではなく、肌のバランスも整えるものと考え、水分と油分のバランスを本来あるべき健康的な美しい肌にすることを目指しています。
また、素材はすべて自然の物にこだわり、合成香料・合成界面活性剤・着色料・パラペンを一切使用していません。石けんに使用されるオリーブオイルは、イスラエルのガラリア地方に自生するシリアンオリーブの実からとれる1番搾りのエクストラバージンオイルで、ミネラルやビタミンが豊富なのが特徴です。
さらに、製法はすべて手作りで、完成するのに最低3〜6ヶ月以上かかると言われています。
なお、レモングラスの香りは現在公式サイトでは販売されておらず、在庫限りでネット通販で購入可能となっています。レモングラス ソープは特にオイリー肌におすすめで、気になる場合は早めにゲットしてくださいね。
本場はタイ！現地の人気レモングラス石けんはコチラ
タイに旅行に行く予定があるなら、ぜひレモングラス石けんをお土産にしましょう。高級なものから安価なものまで、レモングラスのアロマグッズがたくさん揃いますよ。日本からネットで購入できるものもありますが、現地で購入するよりは高くなってしまいます。
【HARNN】LEMONGRASS & RICE BRAN SORP
タイの老舗高級ブランド『HARNN』は、ケア用品すべての主原料が米から抽出した「ライスブランオイル」がベースとなっており、アンチエイジングが期待できます。
バンコク市内であれば、サイアムパラゴン、エンポリアム、伊勢丹、サイアムディスカバリー、サイアムセンター、セントラルワールド、ターミナル21など、主要デパートにあったり、パタヤやプーケットのリゾート地にもあるので、買いに行きやすいのもメリットです。
老舗ブランドだけに、価格は高めで香りも高級感のある強い香りなので、香りを確認してから購入するのがおすすめです。店員さんに伝えれば、試すことができますよ。
このソープは皮膚炎などを和らげてくれ、全ての肌質に使用可能です。
【Bath&Bloom】LEMONGRASS SORP
レモングラスの爽やかかつ強い刺激のある香りが、心身ともにすっきりさせてくれます。
この『Bath&Bloom』は、石けんの香りの種類が12種類もあるので、レモングラスの他にもお気に入りが見つかりそうです。また、どの石けんにもオリーブオイルとココナッツオイルが配合されており、洗い上がりがしっとりするので、乾燥にやさしいのもポイントです。
購入できる場所もHARNN同様、主要デパートで購入可能です。
【MAITONG(マイトン)】Lemongrass sorp
オーガニックのハーブを使用しているうえ、安価なのが嬉しい『マイトン』の石けんは、洗い上がりがさっぱりとして、日本人にも人気となっています。タイ国内では、スーパーやトップス・BigC・ワトソン・BOOTS、セブンイレブンで買えますよ。
レモングラス石けんの作り方
少々手間はかかりますが、レモングラス石けんは手作りすることも可能です。レモングラスが手に入ったら、自分だけの石けんを作ってみてくださいね。
材料
- 漬けておくための保存瓶
- オリーブオイル：150g・・・しっとりさせてくれます
- ココナッツオイル：150g・・・泡立ちが良くなります
- パームオイル：150g・・・崩れにくくなります
- ひまし油（キャスターオイル）：50g・・・泡立ちが良く、保湿性が高まります
- レモングラス：50g
- 精製水：170g
ミネラル分などの不純物を取り除いた水で、薬局で購入できます。 - 苛性ソーダ（水酸化ナトリウム）：70g
薬局で購入できますが、購入時に身分証明書や印鑑が必要な場合があります。
- 牛乳パック
下準備
浸出油（インフューズドオイル）を作る
浸出油とは、ハーブを350gのオイルに漬け込み、ハーブの中の油溶性成分のみを抽出したものです。
レモングラス50gをオイルに４週間程度漬け込みます。漬け込むときは、保存瓶に入れ、アルミホイルなどで遮光し、冷暗所に保管します。雑菌が繁殖しないように1日に1回軽く振ると良いでしょう。
石けん作り
- 牛乳パックの注ぎ口をテープでとめておき、液体を入れられるように側面に切り込みを入れておく
- プラスチックボトルに精製水を入れ、苛性ソーダを少しずつ混ぜる
化学反応で熱くなります。 - ボウルに水を張る
- ②にフタをして、③に②をつけて冷やす
- 鍋にオイル500gを入れて弱火で加熱し、透明になったら火を止める
- 鍋にペットボトルの中の液体と下準備で作ったレモングラスの浸出油（インフューズドオイル）を入れ、20分程度かき混ぜる
- 1の牛乳パックに注ぎ、軽く叩いて空気を抜き、側面をテープで止める
- 急激に冷めないように牛乳パックをタオルで包み、1日置く
- 牛乳パックから取り出して、包丁等で好みの大きさに切る
- 風通しの良い日陰で、約4週間程度乾燥させたら完成
全行程で2ヶ月程度かかりますが、自家製の石けんを使うのは気持ちが高まるものです。ぜひ作ってみてくださいね。
今回はレモングラスの浸出油（インフューズドオイル）を使用しましたが、レモングラス10gを熱湯50gで1時間漬けて作る「浸剤（ハーブティー）」を浸出油の代わりに使用すれば、1ヶ月に工程を短縮することができますよ。
すっきりとした香りのレモングラス石けんで体をさっぱり洗おう！
爽やかな香りがするレモングラスは、気持ちをすっきりさせるだけでなく、皮膚炎予防や消臭の効能があります。石けんとして使用すれば、心も体もきれいになれますよ。ぜひ使ってみてくださいね。